AKG K701とK240のジャンク品を購入する際、実はもう1台購入していました。
それがAKG K550MKII。
もちろんジャンク品です。
ジャンク理由が「音のバランスが悪い。」でした。
格安で売られていたので、直せたらラッキーだな、と思っていた時には支払いをしていました。
ジャンクヘッドホンを2台も買って、歯止めが利かなくなっていたんでしょうね。
もちろん、左右の音量バランスを直す術など持ち合わせておりません。
そして届いたK550MKIIこちら!
写真を取り忘れました!
代わりの画像を…
AKGの密閉型ですね。
一体どんな音を鳴らせてくれるのか。
心を躍らせながら試聴しました。
左が全く聞こえないのです。
1対9位でしょうか。
バランスが悪いどころではありません。
何はともあれ、原因を調べてみましょう。
まずはケーブルを疑ってみます。
断線しかかっているのかも。
音楽を流しながら、ケーブルの根本から順にグリグリして行きます。
変化はありません。
とりあえず、ハウジング内を確認してみます。
イヤーパッドを外してみます。
密閉型はよくある構造みたいですね。
ネジを外していきます。
K701とK240を続けて修理すると、この構造が逆に新鮮です。
見た感じは問題なさそうですが、導通をチェックします。
プラグとの間をチェックをします。
向かって左から、細赤R+へ、赤R+、細緑R-へ、白L-、黄L+でした。
断線はしていません。
原因はドライバーでしょうか…
一度、配線を全部外しちゃいましょう。
白くへばり付いている接着剤は、ボイスコイルから来てるエナメル線を止めているものです。
取らないように気をつけましょう。
また、その周辺をハンダする際は長く当て続けないようにしましょう。
熱でエナメル線が切れるかもしれません。
って、AliExpressのドライバーユニットの販売ページに書いてたよ!
これでテスターを当てて抵抗を測ってみます。
32Ω…正常です…
ここでもう分からなくなってしまいました。
あと出来ることは、配線を完全に引き直す事です。
残ってるケーブルで、K240みたいにケーブル交換をしてみましょう。
症状が改善される可能性があります。
ケーブルがハウジング内に進入している部分です。
固定されているカバーを外します。
ブッシュは簡単に抜けました。
K550のケーブル交換は簡単ですね。
ケーブルが通ってた穴です。
…う~ん。…う~ん。
ウイーンウイーン!!!ザザザザザッ
スポッ。
われの願い、今こそ叶えん!
前回、前々回と出来なかったジャックの取り付け、今回はいけそうです。
大丈夫そうですね。
昔、サウンドハウスさんで買って眠っていた、「CANARE L2B2AT」です。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/249700/
これを使います。
左の+-をハンダ付けます。
ケーブルを通した状態で作業すれば楽ですよ。
右chから来る細いケーブルは、ターミナル基板を経由せずに直接ジャックにハンダ付けします。
白と緑を同じマイナスにハンダ付けして、GNDを共通にします。
ナットを締めて固定します。
あ!
ハンダ付けする前に、先にケーブル側へナットを通しておいてくださいね。
後悔します。
後悔しました。
ちょっとぎゅうぎゅうですが、まぁ大丈夫でしょう。
あとはケーブルを左のドライバーユニットにハンダ付けします。
勝利の時は来た!
この俺はあらゆるジャンクに屈せず、己の信念を貫き、ついにAKG三連戦を戦い抜いたのだ! ヘッドホンは再構成されるー!
はい、左の音は変わらず聞こえません。
少しは良くなっていました。
まだ3対7位でしょうか。
もう分かりません。
原因はドライバーだと思うのですが、音は小なり出てる。
抵抗値は正常。
とりあえず見てみます。
なんやコレッ!?
振動板がボコボコやないか!
きっとこれだ。
これが原因としか考えられません。
でも、どうやって戻しましょう。
もうあれしかないですね。
前代未聞!振動板に掃除機をかける男!
ゆっくり、ゆっくりと振動板を吸っていきます。
結果がこちら。
キレイになりました!
まだ少し凹みがありますが、テストしましょう。
もう自分の耳が信じられなくなったので、スマホアプリで測定します。
Mobile Tools by AudioControlってこのアプリ、スマホのマイクで音量測れたり、周波数を測定できたり、スピーカーの正相逆相も分かります(ちょっと怪しい)
— sat03 (@sat03_A1) 2022年2月13日
ちょっとしたことなら無料内で十分使えるし、素人の私の強い味方です!https://t.co/XaYnjFdUEY
低中高の周波数を流し続けて左右の測定をしました。
左右とも、±1 dB位の揺れはありましたがバッチリ直りました。
さて、外した純正ケーブルですが、AKGのロゴがカッコいいのです。
これで一本作ってしまいましょう!
芯が柔らかいので、ちょっと無理して収納もできます。
出来ました!
ロゴがカッコいいですね。
試聴をしてみましょう。
AKGの密閉式はどんな音でしょう。
ずっと聴けますねコレ。
開放型に負けないくらい音場広いです。
キレがあり、音抜けがよく、中高音はAKGらしくキレイで伸びのある音です。
低音はK701より出てます。
しっかりと太い音で支えてくれます。
でもEDMとかを聴くのは違います。
そして、聴き疲れしないんですよね。
これはメイン機の仲間入りです。
AKGヘッドホンのジャンク修理3連戦が終わりました。
やっぱりヘッドホンは聴いて楽しい、見て楽しい、いじって楽しい。
このK550せっかくリケーブルが出来るので、ケーブル何本か違いを試してみたいですね。
その感想を書ければ良いと思います。
あれぇ?君たちもジャックを付けやすそうな体してるねぇ?
リケーブルしちゃうぞぉ?