前回『K271』のリケーブルをした私は考えていた。
─────『K701』もリケーブルしたい、と。
一度イヤホンミニジャックを搭載しようと挑戦をしていました。
しかし、内部が狭くて断念していたのです。
その後、何度か内部を確認し、組み込めるジャックがないかを探しました。
綺麗に取り付けられるサイズのジャックはありません。
MMCXのコネクタを取り付ける案もありましたが、ケーブルの自作が難しいのでボツ。
ジャックを搭載して着脱式にしなくても、ケーブルを替える方法はあります。
ケーブルそのものを、根元から替えてしまう方法です。
過去に挑戦していましたね。
この方法で改造をすることにします。
面倒ですが、元にも戻せます。
ではケーブルの選定をしましょう。
まずはメーカーですが…BELDENです!
BELDENのケーブルにするために始めたことです。
では、BELDENのどのケーブルにするかです。
「88760」
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/164516/
何度も登場しているケーブルですね。
音質は文句なしです。
少し細い「88761」もあります。
その違いはあまり分かりません。
ただ、K701の白に赤は合わないかな。
やっぱり見ても楽しみたいです。
「1503A」
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/254565/
「ATH-AD500X」を改造した際に作りましたね。
88760よりも硬くなく、ヘッドホンケーブルとしての取り回しが良いです。
そして6色あるので合う色を選べます。
─────白がない!第一候補の白がありません。
すぐ決まると思いましたが、なかなかどうして難しいですね。
ボケーっと、ヨダレを垂らしながらケーブルを見ていました。
ふと、思い出します。
sat03少年はお正月に貰ったお年玉を握りしめ、商店街の地下にある楽器屋さんでギターのシールドケーブルを見ていました。
あの時もボケーっと、ヨダレを垂らしながらケーブルを見ていました。
子供の時からやってること変わらないのんなー
そんなツッコミをれんちょんに言われた気がした時でした。
なにこれ!かっこいい!
BELDEN「82761」というケーブルみたいです。
知りませんでした。
評価を見ると「88761」に通ずるものがあるのでしょうか。
とにかくコレが良いです。
サウンドハウスさんでは取り扱っていないみたいです。
Amazonで出品しているCABLECRAFT音光堂さんで買います。
なんと切り売りもしています。
1m650円です。
88760とあまり値段も変わりません。
2本作れればいいなと3mポチります。
そして、届いたケーブルがこちら。
密封うぅぅ!ケーブルは鮮度が大事ですからね。
音が楽しみです。
早速作業しましょう。
つまようじでキャップを回して取ります。
一度、分解しているのでサクサクいきますね。
今回は左右同時に進めます。
実は、何度かいじっているうちに、配線を間違えている可能性がありました。
どうも左の方が遠く聞こえて、定位が悪いのです。
逆位相になっている可能性があるので、一度引き直します。
全部外してしまいます。
前回はここまででした。
今回はまだ行きます。
4本のネジを外します。
ユニットを押さえつけているリングが外れました。
このジョイントリングで横?縦?の可動をさせています。
そしてユニットを引き抜けば終わりです。
全バラできるのですね。
凄いですね。
振動板は白濁色です。
コイル線です。
コイル線が切れると私はお手上げです。
振動板が汚れていました。
慎重に綿棒でキレイにします。
こんなことが出来る機会はそうそうありません。
ケース内を綺麗に拭いてからユニットを戻します。
11字方向に付いている突起で、ユニットを引っ掛けます。
はて、どっちが+で-でしょうか。
分かるのは、私がバカという事です。
右側を見てみます。
緑色のシールが付いているのがマイナスでした。
穴が2つのほうがの方がプラスです。
赤白のコードを外したことがないので分かりました。
右側もバラして清掃しました。
ケーブルの作業に移ります。
このケーブルも硬いです。
88760程ではありません。
ま、まあ大丈夫でしょう。
機器の接続側は完成です。
これでテスターで測りながらの作業ができます。
純正ケーブルを短くした時に付けたL字プラグの再利用です。
本体側も作業しましょう。
今回は秘密兵器があります。
ワイヤー(ケーブル)ストリッパーです!
すごく良さそうだったので買いました。
では早速、挟んで・・・
握るだけ!
便利すぎる!
めちゃくちゃ楽で、中に通っているケーブルのダメージがありません。
今まではニッパーみたいのタイプで、ケーブルの太さに合わせて挟んで引っ張るタイプでしたが、雲泥の差があります。
下手な私が使うと、中の線も切っていました。
コレなら安心です。
もっと早く出会えれば良かったです。
純正ケーブルからブッシュを引き抜きます。
これがないとハウジングに固定ができません。
仮合わせをします。
長さを決めてアルミを剥きます。
抜け防止のため、グルーガンで固定してしまいます。
まずはL+(今回は黒)だけハンダ付けします。
また、L-は5cm位のケーブルを付けておきます。
R+(赤)をハンダ付けします。
ドレンワイヤーは左右-で、R-と一緒にはんだ付けしてしまいます。
間違わないようにテスターで測りながら、右側もハンダ付けします。
後は組んで完成です。
メッキが剥がれているので塗っちゃいます。
ガンダムマーカーというので塗ってみました。
本当はメッキシルバーというものが欲しかったのですが、売っていなかったのでシャインシルバーにしました。
こちらもなかなか良いです。
出来上がったK701がこちら!
よきですよきです。
グレーのケーブルより絶対良いです。
ケーブルは硬いです。
88760よりはマシなレベルです。
後は音ですね、試聴しましょう。
元気なK701だ!
解像度が上がって音が全域で強くなってます。
迫力があります。
ここまで変わるんですね…
女性ボーカルが更に良く聞こえます。
この曲をK701で聴くのが好きだったのですが、歌声が更に綺麗に力強く聞こえます。
残念なのが、よく聞こえすぎて打ち込みの音がモロ機械音です。
ボーカルの口が動いているのが見えるくらいなのに、差がすごいです。
こっちを聴くと歌と伴奏との差が少ないです。
ジャズを聴くと純正ケーブルとの差がわかりやすかったです。
音源によっては高音がきついです。
刺さりはしませんがギリギリです。
K701スキーには正直、好みが分かれるかもしれません。
しかし、間違いなくパワーアップしています。
これで色んな曲を聴きたいですね。
ケーブルの着脱式に出来ませんでしたが、ケーブルは替えられました。
使っていないK701をお持ちの方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
新しい発見がありますよ。