MDR-100ABNのヘッドバンド交換を終え、MDR-100Aのドライバーユニットの交換作業に取り掛かります。
ドライバーユニットの修理は一度、挫折したことがあります。
ボイスコイルの断線修理は私には無理です。
beyerdynamicのDT990PROを新品で購入した後に、壊れた時の部品取りやパーツの改造に使おうと、片側が音の出ないというジャンク品の同製品を買いました。さっそくテスター当てて調べてみるとドライバーがダメっぽいです。 pic.twitter.com/AOX40oYPHA
— sat03 (@sat03_A1) 2022年1月20日
でもドライバーユニットの交換なら出来ます。
早速MDR-100Aの構造を確認してみましょう。
配線は全部外してしまいます。
この黒いパーツがドライバーユニットですね。
作業しやすいようにアカ子は全てバラしちゃいます。
ハンガーを左右に引っ張りながら外せば、内部配線も一緒に抜けていきます。
部品取りのミドリ子もバラします。
芸術的な美しさがそこにありました。
内側も見てみましょう。
ちょっと汚いですね…清掃しておきます。
穴が狭くなっているので、こちら側には出てこない仕組みですね。
反対側から外していきましょう。
ここでSONYのHPでドライバーユニットの構造を確認しておきます。
画像と実物を見ながら外し方を考えます。
プロテクターに3箇所のツメがあり、そこをはめ込んで回しているみたいです。
接着剤を剥がして、回しながら外すイメージでしょうか。
しかし黄色い接着剤が強力です…
(もう端子板と音響レジスターを剥がしてるのん…)
こ、これは壊れているドライバーだから大丈夫。
無水エタノールを垂らしながら剥離させますが、中々剥がれません。
少しずつ、ゆっくりと、ゆっくりと…
接着剤を削るように剥がしていきます。
少しずつ、ゆっくりと、ゆっくりと…
…我慢の限界でした。
ボコンッ!
金属のヘラの様なもので無理やり剥がしてしまいました。
もうボロボロです。
気を取り直して反対側も外します。
試行錯誤を繰り返し、道具を替えて頑張ってみます。
薄い金属のヘラを使いましたが、コレが一番良いです。
無水エタノールを染み込ませながら、切るように接着剤を剥離させます。
突き抜けました。
慎重にヘラを回していきます。
成功です。
時間がかかりましたが、壊すことなく外せました。
二つ目のドライバーユニットをチェックしてみましたが、問題ありませんでした。
ボイスコイルを切ることはありませんでした。
「残り2つも出来るのん?」
ごめんなさい…そんな体力はありません。
私は直ぐにAliExpressでドライバーユニットの選定を始めました。
ドライバーのサイズは40mmです。
1000円くらいで評価の良いものを探します。
これが良さそうですね。
イヤーパッドもついでに注文しておきます。
待つこと1ヶ月。
ボコボコのダンボールが届きました。
あ、そんな感じでですか。
サランラップに巻かれています。
前回頼んだ時は、しっかりケースに入っていた気がします。
開封して見てみましょう。
壊れているところもなく安心しました。
インピーダンスを測りましたが、商品の説明通り32Ωありました。
早速、仮合わせをしてみましょう。
ぴったりハマりました。
ちょうど良さそうなので、縁にプラスチック用の接着剤を塗って付けてしまいます。
反対面も隙間がなく問題なさそうです。
いつものようにグルーガンで埋めちゃいます。
ダイソーで買ったグルーガンしか使ったことがありませんが、十分に役目を果たしてくれます。
初めての方にオススメです。
200円なので贅沢は言えませんが、電源コードが少し短いです。
しっかりと埋めるとが出来ました。
飛び出している部分はニッパーでチョキチョキします。
端子板が替わったので、配線も変えなくてはいけません。
左のユニットに集約し、左右のスピーカーに分配していたものを、ジャックの基板で分配させます。
多分、赤いマーカーが塗っている方が+でしょうね。
L側のみ配線してしまいます。
R側のケーブルはジャックの基板に付けてしまいます。
余分な線は切っても良かったのですが、今後のために残しておきます。
組んでいきます。
最後に届いたイヤーパッドを付けて完成です。
赤いヘッドホンもカッコいいですね。
中々厚みがあるイヤーパッドで満足です。
中華サイトが嫌な人もいらっしゃると思うので、AliExpressの販売ページのリンクは基本的に貼らないようにしています。
書いていることを検索すればすぐに出てくると思いますので、興味のある方はどうぞ。
試聴してみましたが、問題なく再生できました。
音は全然違います。
なんとか無事に2本まとめて直すことが出来ました。
(当初の予定と違うのんなー)
終わりよければ全てよしだよ。
次回はMDR-100AとMDR-100ABN、MDR-1Aとの有線での比較。
ワイヤレスはMDR-100ABNとWH-H900N、WH-1000XM3との比較。
SONYのMDRで使える4極プラグでのケーブル作りをして、リケーブルを楽しんでみたいと思います。
(あの部品取りは何だったのん…)