JBL『LIVE 650BTNC』JBLのヘッドホン。その実力は?

JBLといえば何を想像されますか?

私は筒状のBluetoothスピーカーの印象が強いです。

海へ行けば浜辺で、このスピーカーをズンズン鳴らしながらバカ騒ぎをする人達をよく目にしました。

PebblesというスピーカーをPC用で使っていた人も多いと思います。

スピーカーの評価が高いJBLですが、TWSの評価も高くYouTubeの称賛レビューを度々目にします。

では、ヘッドホンは?

う~ん…私の勉強不足かもしれませんが、ヘッドホンの印象は薄いです。

JBLのヘッドホンを使っている人を見たことがありません。

見ていたのかもしれませんが、気にもせずに忘れているのかもしれません。

そんな印象の薄いJBLのヘッドホン。

いつものヘッドホン巡りをしているときでした。

ひとつのジャンク品が目に留まります。

JBLヘッドホン!片側聞こえません!」

よく見ればこの機種、ワイヤレスモデルです。

充電ができて、ペアリングも問題ないとのこと。

それが1000円少々。

これはチャレンジするしかありません。

この値段だから少々雑に使ってもといいかと思い、機種名すら調べないまま購入です。

 

そして届いたヘッドホンがこちら!

あらら?すごく綺麗です。

傷もほとんど見受けられません。

 

少しLRの文字が擦り消えていますが、状態は良いです。

ヘッドバンドが布製で私にとってはありがたいです。

ボタン類や端子を見ていると大事なことに気づきます。

これ3.5mmジャックじゃない…

少し穴が細いのです。

考えられるのは2.5mmです。

SENNHEISER HD598も2.5mmですが、プラグが特殊な構造なので合うか分かりません。

2.5mmプラグのケーブルは1本しかないので、挿せなかったら購入しないといけません。

無事に奥まで挿せました。

SENNHEISER HD598で使っていたケーブルでも問題ありませんでした。

音を流してみると、左側の音が出ていません。

有線でも音が出ないとなると断線が濃厚です。

 

まずは分解してユニットが生きているか確認します。

JBLヘッドホンの分解方法をYouTubeで探しますが、日本人の動画は少ないです。

海外の方の動画は数多くあがっているので参考にして分解します。

さすがJBLアメリカの企業ですね。

昔は頭文字のJがJAPANのJだと思い、日本の企業だと思っていました。

まずはイヤーパッドを外していきます。

はめ込み式になっているので、薄いピックで隙間に差し込みます。

煽るとポコンと外れました。

振動板とネジがお目見えです。

ヘッドホン構造は世界共通ですね。

ネジを外しますが、カバーが取れません。

物凄い…接着されています。

これがかなり大変です。

こんなの全然世界共通じゃないよ!

なんとか一周して開けることが出来ました。

すごいキレイに断線してるー!!!

恐らくここが故障箇所だと思います。

いえ、間違いなく。

早速ハンダ付けをしましょう。

線が届きません…

どれだけタイトに付けられていたのでしょう。

線に遊びがないと、少しの衝撃で断線してしまいます。

ここから更に分解して線の元を探すのは大変です。

で、あれば「延長作戦」をやるしかありませんね!

余っている線材をちょちょっと付けてしまいます。

それにしてもセンスが無いですね。

両方ケーブルが赤ですよ。

長さは十分だと思います。

グルーガンでショート防止です。

グルーガンは万能です。

赤いマーカーで印がつけられている方がプラスだと思います。

これだけ長さに余裕があれば問題いないでしょう。

ここで音を流してチェックしましたが問題なく動作しました。

逆の手順で戻していきます。

接着するか迷いましたがガッツリ接着剤を塗りました。

元の状態に一番近くすることにしました。

ネジを締めてイヤーパッドを取り付けます。

イヤーパッドは押し込むだけで装着できます。

完成しました!

次はワイヤレスに問題がないかチェックしてみましょう。

スライドスイッチで電源をいれます。

白く光り、ザザッと音がしました。

白と青の光が交互に点滅したのでペアリング開始のサインですね。

青く光り接続完了ですね。

勝手に再生すな!

ペアリングはスムーズにできました。

そして機種名も確定しました。

「LIVE 650BTNC」

その実力を試させてもらいましょうか!

このまま試聴します。

んん?あらららら???

スッカスカです。

中高音が薄っぺらいです。

低音は響かせているだけで気持ちよくありません。

ドライブ感もなく、ポンポンボーンボーン鳴っているだけです。

…良くないです。

ヘッドホンの専用アプリもあるのでダウンロードしてみましょう。

ノイキャンは何でしょう。

とりあえず搭載してみました!という感じです。

イコライザーである程度いじれますが、劇的な変化はありません。

こんなものかと軽く落ち込み、有線で試聴してみました。

音の良さにイスから転げ落ちそうになります。

…これはいいものだ!

ここまで違いが出るのかと驚きました。

コシのある低音で伸びのある中高音です。

解像度が良くて音に広がりもあり、聴いていて楽しい音になりました。

SONYのWH-1000XM3はワイヤレス用に音作りをしていました。

有線接続では中音域がこもった音で聴けたものではありません。

LIVE 650BTNCは有線接続を考えて調整されたのでしょうね。

図太い迫力のある低音、JBLの音を楽しませてもらいました。

(白カッコいいな…)

2020年に発売されたLIVE 650BTNC。

JBLの最新ヘッドホンはどのようにチューニングされているのでしょう?

 

まとめ

 

①LIVE 650BTNCは有線専用機、ワイヤレス目的だと選択肢に入らない。

接続が途切れることもある。

有線で聴くと素晴らしい。

JBLのデザインはカッコいい。

ケーブルの差し込み口がR側なのがオシャレさん。

2.5mmプラグのSENNHEISER用ケーブルを使い回せた。

JBLは唯一無二の音。1本持っていると楽しいですよ。

日本国内の紹介記事やレビューが少ないのが難点。

 

こんな感じだと思います。

JBLのハイエンドヘッドホンを一度聴いてみたくなる!