フリマサイトやオークションに出回っているヘッドホンの非正規品。
いわゆるコピー品ですね。
メルカリで「ヘッドホン」を新品・新着順に検索するとすぐに確認できると思います。
よく目にするものはBeats、Marshall、SONY、そしてBOSEです。
もちろん全てではないと思いますが、明らかに「これは…」という物があります。
主な特徴は、
・同じ商品を新品で大量に売っている
・同じ画像を使い回している。
・輸入しているという理由で箱が損傷していると注意書きがある。
・市場価格より2/3～半額で安く売っている。
・♡等の記号を多用しがち。
ジャンク品にはあまり縁のない話だと思っていました。
前回修理したBose『QuietComfort 35』の黒。
実は購入する前にシルバーの『QC35』を購入していました。
価格は黒とほぼ同じでジャンク品です。
ジャンク理由は「ペアリングしにくい」でした。
あまり状態は良くなかったのですが、致命的な症状でもなかったので購入。
そして出品者がジャンク品であることを何度も念を押してきます。
きっと以前トラブルでも遭ったのだと思っていました。
そして届いたQC35がこちら！
えっ！？
QuietComfort 35 iiと書いてありますが、どういうことでしょう？
とりあえず開けてみましょう。
これだけです。
ヘッドホンは一体何がでるのでしょう。
ヘッドパッドがボロボロのQC35が出てきました。
これを見越して交換用のパッドを買ってあるので交換しましょう。
しかし、なぜパッケージだけQC35iiなのでしょうか。
買ったのはGeekriaのパッドです。
パッドとドライバーが付いていました。
これがなんか良さげです。
Amazonのページを見ながらやっていきましょう。
まずはヘッドバンドのネジを外します。
簡単に取れます。
ポロンとカバーが外れました。
これを両方やっていきます。
取れたらパッドを切りましょう。
内部を傷つけないように引っ張りながら切ります。
キレイに外せました。
スポンジも外してしまいましょう。
新しいパッドを巻きます。
少し飛び出たミミの部分をカバーに噛ませながらネジ止めをします。
完成しましたが、メチャクチャ簡単です。
全部分解して付けるタイプだと綺麗に仕上がりますが、苦行です。
質感も悪くはありません。
この怪しいヘッドホンですが、疑わしきはコレが正規品であるかです。
ジャンク品までニセモノが有るのでしょうか？
にわかに信じがたいですが調べてみましょう。
まずはBOSEの公式サイトを見てみます。
明確な記述はありませんでした。
一番代表的な確認方法のシリアルナンバーで検証してみましょう。
まずは前回修理した黒いQC35です。
まずは箱と同封されていたカードです。
そしてハウジング内に貼られているシールです。
最後にアプリで確認できるシリアルナンバーです。
全て一致しました。
このシリアルナンバーをBOSEのサイトに入力してみます。
QC35が出てきました。
こっちの黒いQC35は問題ないと思いたいですが。
ではシルバーを見てみましょう。
って、これはQC35IIのパッケージですね。
カードは同封されていません。
次にハウジング内を見てみます。
もう意味がわかりません。
間違いなく人為的に剥がされています。
最後にアプリで見てみましょう。
出ました。
これを公式サイトで見てみます。
QC35が出てきました。
ワケガワカラナヨ。
こうなれば分解しかありません。
黒のQC35と違うところを見ていきます。
接着剤が黄色で、ネジがシルバーです。
シルバー色のハウジング内を検索してみましたが、ここは同じでした。
本体のカラーリングによってネジの色、接着剤の色を変えているのでしょうか。
シルバーＬ
ブラックＬ
違いが分かりません。
基板の色が違うような気がしますが、重要なことではないと思います。
シルバーＲ
ブラックＲ
ノイキャン用マイクだと思うのですが、ゴムがありません。
え…ブラックが偽物？
だんだん分からなくなってきました。
使っている部品は同じだと思います。
あとは聴いて確かめます。
音の違いはあるのでしょうか。
ワイヤレスで試聴してみましょう。
優しくて自然な音ですね。
音の解像感はないです。
高音から低音までバランスよくなっています。
長時間聴いていても疲れませんでした。
もちろん装着感も良いですね！
QC45をぜひ試したくなります。
って、どっちも同じ音にしか聞こえないよ！
ということで今回はこれ以上の検証は出来ないです。
何か有益な情報があればコメントで教えてください…
あ、ノイキャンはJBLといい勝負でした。
もしかして、もしかしてだけど…
QuietComfort 35 IIと嘘をついて出品してたとか…
