SONY『WH-1000XM4』ノイズキャンセリング作動時に出るハウリング・異音を直す!後編

 

前回に引き続きWH-1000XM4の修理をやっていきましょう。

ノイズキャンセリング用マイクの清掃はしましたが、ハウリングはまだ止まりません。

しかし効果が無いわけではなく、ハウリングの音は小さくなりました。

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ここで色々な角度からアプローチしてみます。

まず、あの米粒大のマイクはなにか調べます。

 

ここから音を拾っているんですね。

はんだ付けされています。

試しに「極小マイク」で検索してみます。

こんなマイク見つかるんでしょうか?

 

普通に売っていました。

akizukidenshi.com

他にも色々な特性のマイクが電子部品屋さんで売られていました。

価格は何百円です。

サイズを測って交換すれば修理完了ですが、よく考えます。

マイクの周波数やインピーダンスなどを合わせないと、ノイキャンの性能が変わるかもしれません。

まずはマイクの洗浄を優先しましょう。

洗浄方法は調べておきました。

 

ドンッ!!!

この精製水を使って洗浄します。

ヘッドホンからマイクカプセルを外します。

 

13本のネジを外します。

多すぎです。

 

これでシェルケースが外れます。

 

ケーブルが繋がれているのでゆっくり外します。

ノイキャン用のマイクは白いケーブルで繋がれています。

 

ハウジングの入り口でがっちり固定されています。

基板から配線を外したかったのですが、マイク側の配線を外します。

諦めてシェルケースを戻します。

ネジが多すぎです。

 

慎重に配線を外します。

 

外すのは簡単でしたが、付けるのは大変ですね。

こうなると思ったので基板から外したかったのです。

 

酷いですね。

腐食しています。

 

無水エタノールでゴシゴシすと綺麗になりました。

どうせなら左右のマイクも洗いましょう。

 

ふざけているわけじゃないです。

 

別にそうめんを食べるわけじゃないんです!

家にある物を使った結果です。

精製水につけてバシャバシャします。

 

www.youtube.com

非常に参考になった動画です。

(1:50くらいから)

こんな感じでジャバジャバします。

 

割り箸はすぐにやめてピンセットでつまんで洗いました。

精製水でジャバジャバして水気を切る。

これを10回ほど繰り返しました。

動画より激しく洗いました。

精製水を使っているので錆びたりはしません。

基板の洗浄にも使われてます。

しっかり乾かせば問題ありません。

水道水でやると壊しちゃうかもしれません。

 

最後に無水エタノールでもバシャバシャしました。

無水エタノールで直ぐに揮発すると思いますが、半日ほど乾かします。

 

内部を綺麗にします。

この振動板は凄く柔らかいので気をつけてくださいね。

さあ地獄のはんだ付けです。

 

ま、まあ大丈夫でしょう。

思ったより簡単でした。

 

マイクをハウジング内に戻します。

 

ノイズキャンセリングよし!

これでダメなら小型マイクを選定しましょう。

ヘッドホンをひっくり返してハウジングを密閉させます。

 

ハウリングが、起きない。

直ったのか…?

そもそも壊してしまってノイキャンが機能していない可能性があります。

組み立てて試聴してみましょう。

 

スポンジを取り付けます。

この突起を怖い部分に合わせます。

手のひらでぎゅうぎゅう押せばぱちんとハマります。

世間ではWH-1000XM5と騒がれてる中、WH-1000XM4初体験です。

いきなりのハウリングで耳が壊れない事を願い楽曲を再生します。

凄い、凄いです。

ノイキャンは問題なく動作しています。

ハウリングは発生しませんし、変な異音もしません。

何が凄いってノイキャンの性能です。

世界で一人っきりになったかのように外界と遮断されます。

そして低音が凄い。

ノイキャンを切ってみます。

音質は、あれ…WH-1000XM3と変わらない…

WH-1000XM3で音は完成されているんですね。

ノイキャンの性能は進化しました。

装着感は凄く良いです。

どうも、僕です。

締め付けは強くないのに、動いてもズレたりすることはないです。

長時間つけていても頭や耳が痛くなりません。

ファーストインプレッションはこのあたりにして、今後ドンドン聴き込んでいこうと思います。

 

SONYの故障診断通りノイズキャンセリング用マイクに汚れが付着していました。

間違いなく汗が原因だと思います。

汗をかいて使用すると、ハウジング内が湿ることがあります。

マイクに付いていたゴムカバーのせいで、汗が溜まって逃がせていないのかもしれませんね。

分解して時に油かと思ったくらいドロドロになってました。

マイク内部にも汗が入り込み、ドロドロになりハウリングや異音の原因になったと推測します。

使用後はケースに入れずに乾燥させれば予防にはなると思います。

 

まとめ

①ノイキャン使用時のハウリングや異音は汚れの可能性が高い。

イヤーパッドを外せば簡単にマイクの汚れを確認できます。

症状が発生した場合はとりあえずチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

ノイズキャンセリング用マイクの洗浄は自分でできる!

普通に水洗いでOKです。

ただし、不純物を含んでいない精製水や純水で。

今回使用した精製水は300円くらいです。

いつも大活躍の無水エタノールです。

最後の仕上げで使いました。

 

ノイズキャンセリング用マイクは普通に売っている。

市販品だと性能が変わるかもしれません。

恐らくSONYで買うことができると思います。

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ノイズキャンセリング作動時に出るハウリング・異音は自分で直せます。

 

ヘッドホンの使用後は少し乾燥させてあげましょう!