Shanling 『UA2』ドングル型ポータブルDAC・アンプって良い音するの?

 

ドングル型DACを知ったのは2020年の終わり頃でしょうか。

当時はiBasso、上海問屋から出ているDACをよくネット上で目にしていましたが、これで本当に音が良くなるのか半信半疑でした。

 

いつもDAP代わりに使っているXperia XZ Premiumの液晶パネルのタッチが効かなくなりました。

一部分のみ効かないので、イコライザー調整をする時は一定の周波数を調整出来ずに泣いていました。

フリマアプリを見ているとXperia XZ3のジャンク品で売られていました。

しかも同じ機種、同じ色の2台セットです。

症状はA「バックパネルの割れ」B「Wi-Fiが途切れて再起動を繰り返す」です。

これならニコイチで直せます。

バックパネルを交換するだけの簡単な修理です。

何千円かで今使っているXperiaよりちょっと新しい、スマホが手に入ると喜んで飛びつきました。

スマホが届く前にスペックを確認しましょう。

Xperia XZ3は2018年11月発売され、iPhoneだとXsと同世代です。

液晶は6型インチの有機ELなのできっと綺麗でしょうね。

カメラは1920万画素で綺麗に撮れそうです。

オーディオ機能はもちろんハイレゾ音源が再生可能です。

ワイヤレスはLDACやaptX HDに対応してイヤホンミニジャックはありません。

え…?

イヤホンミニジャックはありません?

何やってるのSONY…迷走期だったの?

これ当時のXperiaファンは落胆したのでは。

私は今、落胆しています。

この後のXperia 1 IIから復活されるみたいですが…

すぐに届くので解決策を探しましょう。

もう答えは一つしかありません。

ドングル型DACで聴くしかないのです。

とりあえず適当に安いジャンクでいいので探します。

どれを選んでも変わらないと思っていました。

Shanling UA2というドングル型DACが3000円で売られています。

症状は「接触不良で接続が切れる」とのこと。

接触不良くらいクリーナーを吹きかければ直るはずです!

DAC購入しているうちにXperiaXZ3が到着です。

有機ELって凄い綺麗です。

裏面を見てみます。

アチャ~綺麗にクモの巣状に割れていますね。

ガラスなので怪我をしないように作業します。

普通にWi-Fiに繋がり、再起動もしません。

リセットで直ったかもしれません。

動画も見てみます。

普通に使えます。

念のためにXperia Companionでソフトウェアの修復をしておきましょう。

物理的問題でなければ大抵直ると思います。

では、パネル交換をしましょう。

スマホの隅をヒートガンで温めます。

今はなきTACK LIFE先生の出番です。

温まったらパネルと本体の間に薄いヘラを差し込み隙間を作ります。
開いた隙間にプラスチックの板を入れます。

どんどんスライドしながら広げていきます。

両面テープでくっつけているだけなので、無水エタノールを垂らしていけば簡単に剥がれます。

指紋認証のケーブルがあるので切らないようにします。

ケーブルを外して終了です。

もう片方のパネルを外して移植します。

付いていた両面テープを剥がして新しく両面テープを貼ります。

両面テープを剥がしてからケーブルを接続します。

そしてパネルを貼り合わせればおしまいです。

下部の傷が気になりますが問題なく終了です。

背面パネルの指紋認証も動作します。

DACも到着したので見てみましょう。

開封してみましょう。

なかなかカッコいいじゃないですか。

取り出してみます。

本体とOTGケーブル、USB type-c to type-aの変換アダプター…あれ?まいっか。

そして説明書とワランティカードです。

3.5mmのシングルエンドと2.5mmでバランス接続ができるみたいです。

2.5mmケーブルが無いので使えませんが。

USB差込口を覗いてみますが特に異常はありません。

接触不良ならアレの出番ですね。

エレクトリッククリーナー様です。

数々の接触不良を直してきた英雄です。

3.5mmとUSB差込口にシュッと吹きかけてプラグを抜き差しします。

少し乾かしてPCで動作するか試してみましょう。

準備できました。

PCに接続してみます。

認識しました!早速楽曲を流してみましょう!

 

うわあああああ耳がああああああ!!

ものすごい爆音で耳が壊れるところでした。
ZAXのドライバーが壊れてないかも心配です。

初めて再生する時は音量を下げて使いましょう。

そして、少しの衝撃で認識されなくなりました。

USBに力を入れると切断されるのでハンダ不良かもしれません。

分解は避けられなさそうです。

恐らくこの部分がキャップになっています。

接着剤がべったり付いていることでしょう。

またヒートガンで温めてペンチで引っこ抜きます。

抜けた…

傷ついてしまいましたが致し方ないです。

接着剤がべったりです。

輪っかになったスポンジを外します。

ピンが挿してあるので押して抜きます。

ピン1本で固定されていますね。

これで基板が抜けると思います。

スルスル抜けてきました。

基板を見ると性的に興奮する方がいらっしゃるので今回は両面大サービスです!

ES9038Q2Mのチップはどれでしょうね?

いつも使用しているDAC旭化成のチップなので、ESを聴くのが楽しみです。

とりあえずUSBの足にハンダを盛ってガッチリ固定して、黒い保護皮膜を剥がします。

肉眼じゃ分かりません。

やっすいやっすい顕微鏡で見てみましょう。

ピントを合わせるのが難しいです。

端の方の2本はハンダ足りてなさそう。

力を加えると離れそうですね。

 

頑張って盛ってみましたが、ほかもダメそうに見えます。

全部やり直してみます。

プルプル震えます。

やりましたがなんか汚い…

もうこの辺で許してつかあさい!

あ、あれ?捻ってもブンブンしても大丈夫だ!

どうやら直ったみたいです。

ケースに戻していきましょう。

このMODEのボタンが無くしてしばらく探しました。

小さい部品が多いので気をつけてくださいね。

このボタンは何に使うのでしょうか。

では、Xperiaに繋げて試聴してみましょう。

乱暴に扱っても切断されることもなく、ノイズもありません。

肝心の音の方は…凄い。

力強く鳴ります。

中低音は特に迫力があります。

こんなに小さなボディからはちょっと想像つきません。

ただ、力強すぎて解像度感はあまり良くないです。

熱を持つのも少し気になります。

熱暴走しないといいのですが…

スマホ用のアプリもあるらしいので試してみたいと思います。

Playストアで「Shanling」と検索します。

※Appストアにはありませんでした。

「Shanling Controller」を選びたくなりますが「Eddict Player」をインストールします。

アプリを開いてみると日本語でお出迎えです。

矢印「三」マークをタップしてメニューを開きます。

次にUSBデバイスコントロールを開きます。

接続されているUA2の色が変わっているので選びます。

UA2のコントロール画面ですね。

楽曲を流しながら音量調整をします。

自分のやり方ですが、最初に「音量を細かく調整する」を真ん中に合わせます。

次に「端末(XperiaUA2(最大音量の変更)」の音量を0にします。

端末」の音量を7~8割にします。

UA2」の音量を少しずつ上げていつも聴いている音量まで上げます。

最後に「音量を細かく調整する」で最終調整です。

これで丁度よく音量調整できると思います。

では、デジタルフィルターを選びましょう。

7種類のデジタルフィルターから好きなものを選びましょう。

音質が変わるので楽しいですよ。

自分が選んだのはコレです。

中低音が抑え気味になって高音が綺麗に鳴っています。

これは素晴らしい…

アプリで調整が出来る方は是非やってみて下さい!

最後にスペック的にヘッドホンは難しいと思いますが念のため。

インピーダンスの高いヘッドホンは無理ですが、ポータブルヘッドホン位なら音量全開でなんとか。

イヤホンだけのほうが良いですね。

今後はバランス接続なるものを試してみたいですね。

これ以上良くなるのはちょっと信じられません。

Xperia XZ3とShanling UA2、大変気に入りました!

 

どれくらい気に入っているかというと

これくらい気に入っています。