SONY『WH-CH700N』ワイヤレスヘッドホンのバッテリー交換をしてみよう。

最近はイヤホンのレビューやヘッドホンのレビューが続いていました。

 

でも、いじりたい…いじりたい…!

ジャンクヘッドホンをいじりたい!

そんなこんなでジャンク漁りをして見つけたヘッドホン。

それが、SONY『WH-CH700N』です。

WH-CH710Nという機種が現行で販売されていますが、その旧モデルにあたります。

発売が2018年 3月、 VGP2019SUMMER、VGP2020SUMMER受賞。

主な特徴として、デジタルノイズキャンセリング搭載、「DSEE」搭載、ロングバッテリーライフで最長35~40時間の音楽再生が可能とのことです。

LDACには対応してませんが、aptX HDで再生できるので十分でしょう。

そもそも再生周波数帯域が7Hz~20kHzなので、LDACは必要ありませんね。

 

今回のジャンク理由は「電源が入らない」です。

ワイヤレス機で1番多い故障だと思います。

考えられる主な原因は、バッテリー劣化、USBコネクタ不良、基板のはんだクラック、内部配線の断線、水没です。

水没になっていなければなんとかなると思い購入しました。

そして、気になるお値段は送料込みで1000円少々です。

 

送料を引いたら何も残らないだろうと申し訳ない気持ちになったヘッドホンがこちら!

大きな傷や汚れもなく綺麗な状態です。

小キズは磨けば綺麗になると思います。

では、細部を見ていきましょう。

 

イヤーパッドは汚れているので、直ったら交換しましょう。

SONYのヘッドホンはイヤーパッドが劣化すると大体こうなります。

ヘッドパッドは綺麗ですね。

イヤーパッドは交換できても、ヘッドパッドの交換は部品の調達も含めて難しいです。

中古品のヘッドホンは必ずイヤーパッドを交換していますよ。

 

左ハウジングの操作部です。

ボタン類は問題なさそうですね。

 

続いて左ハウジングの操作部です。

コネクタやボタンにグラつきはありませんし、周りの傷も消せるでしょう。

 

電源ボタンを押しても無反応です。

 

USBケーブルを挿してみます。

電源ボタンについているLEDが赤く点灯するはずですが無反応です。

やりました!ジャンクです!ジャンクヘッドホンです!

 

付属していただいたケーブルです。

触った感じ使うことはなさそうです。

 

音が出るかチェックしてみましょう。

左右問題なく音が出ました。

音質は…う~ん、です。

 

ケーブルをBELDENを1503Aに替えてみましたが、比べ物にならないくらい良くなりました。

スカスカの音がケーブルでここまで変わるのかと思いました。

 

では、分解していきましょう。

イヤーパッドを外します。

引っ張れば外せるタイプみたいですね。

 

アルコールで除菌をしてからネジを外していきます。

なぜかUSBコネクタの反対側にバッテリーが収納されていることが多いのです。

 

ネジが外せたらゆっくりと開けていきます。

配線が絶対にあるので急に開けると切れます。

 

内部です。

基板は特に問題なさそうです。

USBコネクタもグラつきがなく問題なさそうだったので、バッテリーの劣化が第一候補ですね。

バッテリーを外していきます。

 

コネクタを外します。

 

あとはバッテリー本体を外すだけですが、両面テープで接着されていることがほとんどです。

無水エタノール等を垂らしながら、薄いヘラなどでゆっくり剥がしていきます。

※金属のヘラは使わないようにしましょう。

 

無事に取り出せました。

配線が切れないようの避けながら取り出します。

 

取り出したバッテリーです。

もう純正のバッテリーは無いと思うので互換品を探しましょう。

 

が、無い。

Amazonその他諸々を探してみましたが見つかりません。

電圧や容量は近いものを選べばいいのですが、バッテリーのサイズが合わないとハウジング内に収められません。

 

MADE IN CHINA…

 

売っていましたが高い、まあ高い。

届くかどうかも分からないリチウムイオンバッテリーです。

ですが、大事な情報が手に入りました。

MDR-XB950N1の文字。

つまり、MDR-XB950N1とバッテリーが共有だということです。

Amazonに戻って「MDR-XB950N1 バッテリー」で探してみましょう。

 

ありました、ありました。

これで間違いないと思うので、さっそく注文しましょう。

 

アマゾン倉庫からなので直ぐに届きました。

見比べてみましょう。

 

同じサイズですね。

電圧、容量、配線も問題なさそうなので、テストしてみましょう。

 

取り付ける前にコネクだけ挿します。

 

きましたね!

USBケーブルを挿すと、LEDが赤く光りました。

問題なさそうなのでバッテリーを収納します。

 

粘着が残っていたのでそのまま貼り付けます。

サイズがぴったりで安心しました。

ヘッドホンを元に戻してペアリングしてみましょう。

 

まずは電源を入れて、初期化します。

問題なくペアリングが出来ました。

左右から音も出ています。

 

注文していたイヤーパッドが届きました。

PUレザーがちょっと硬めですが十分です。

 

問題なくフィットしました。

やっぱりイヤーパッドは新品がいいですね。

もちろんAliExpressで購入しているのですが…

 

なんか変なカバーがサービスされた!

使うことはないと思いますが、嬉しいですね。

発送も早く、信頼できるセラーが増えました。

s.click.aliexpress.com

※信頼できるセラーの商品しか紹介していません。

 

僕くんに装着してみます。

さすがSONYです、さすソニ。

装着感が素晴らしいです。

ヘッドホンの重さも相まって楽で仕方ないです。

音質ですが、正直まぁまぁです。

WH-1000XM4に比べると、音質、ノイキャン共に各段に劣ります。

決して悪いわけではありませんよ。

なにかパソコンで作業しながら聴いたりするにはもってこいです。

自分の「ながらヘッドホン」はこれで決まりです。

なんだかんだ言って、こういうヘッドホンが一番使用頻度が高くなるのです。

 

液体コンパウンドとガラス系コーティングであ~ら不思議!傷も消えてピカピカになりました。

この子にはあと3年は頑張ってもらいましょうか。

 

バッテリーさえ確保できれば、ヘッドホンのバッテリー交換は誰でも簡単にできます。

電池の持ちが悪くなったら挑戦されてみてはいかがでしょうか?

ヘッドホンが新しければ新しいほど部品の調達が簡単になります。