7Hz『Legato』レビュー。その低音、最強につき。

【本レビューは Linsoul様よりご提供を頂いたサンプル品に基づき記事を作成しプロモーションが含まれます。】

 

プランナードライバーを搭載し高い評価を得ているTimeless、低価格ながらも音質が良いと根強い人気のSalnotes Zero

 

珠玉のイヤホンを送り出しているブランド7Hzから新たに「Legato」が登場しました。

今回はそんな新作イヤホンの「Legato」をレビューしていきます。

 

パッケージのサイズは少し大きめの11cm×15cmほどです。

レガートは譜面上の記号発である想記号のひとつで、意味は「なめらかに」です。

音質もなめらかなのでしょうか。

7Hzのイヤホンは初めてなので非常に楽しみです。

 

パッケージ裏にはドライバー構成と仕様が記されています。

 

パッケージと同サイズのケースが出てきました。

赤い木目調の高級感あふれるケースです。

中はどうなっているのでしょうか。

 

優勝です!

ここまでの付属イヤホンケースは、今後お目にかかることはないでしょう。

 

内部はベロア生地で仕上げており、高級感を演出すると同時にイヤホン本体を傷から守ってくれます。

私は恐れ多く普段使いできそうもありません。

付属品を見ていきましょう。

 

 

イヤーピースの素材はシリコンで、それぞれ5サイズと3サイズの2種類です。

 

青傘のイヤーピースはKBEAR 08で、acoustuneではないと思います。

 

もう一方は4サイズしかありませんでしたが、NICEHCKのイヤーピース、もしくはKBEAR 07あたりでしょうか。

 

シートが2枚入っていました

 

ノズル口に付いているダストネットの替えですね。

ケーブルは0.78mm2pinで、コネクタは丸い形状になっています。

プラグは3.5mmのSEです。

他のイヤホンで使用する場合、ボディとソケットがフラットになっているタイプであれば流用可能です。

 

ケーブルの線材はOCCとOCC銀メッキ線の4芯です。

黒というよりは焦げ茶に近い色で素材は恐らくPVCだと思います。

少しビニールのギシギシ感があります。

TRIPOWIN Alteaを少し細めにしたイメージです。

 

もちろん説明書もついています。
これで全てのようです。

 

付属品は多からず少なからずですが、イヤホンケースの破壊力が凄まじいです。

 

 

それではイヤホン本体を見ていきましょう。

大きめのフェイスプレートは無機質な印象です。

最近はデザインに凝ったフェイスプレートが多いですが、シンプルなデザインもカッコいいですね。

 

LEGATOの文字が誇らしげです。

コネクタ同様にソケットも円形になっています。

リケーブルはもちろん可能で、0.78mm2pinのケーブルで交換できます。

 

よくある航空機などで使用されるアルミニウムです。
軽くて頑丈といわれているアルミニウム合金ですね。

 

重さは片側7gほどです。(sat03調べ)

重いと感じることはありませんでした。

 

ノズル口は6.2mmです。(sat03調べ)

耳へのフィット感ですが私はあまり合いませんでした。

耳の穴にノズルを入れるだけで固定するタイプで、イヤホンが浮くような感覚があって私は苦手です。

 

明らかにベントではない穴が空いています。

バスレフでしょうか?だとすると低音ホンですね。

 

 

ドライバー構成はウーファーの役割を担う12mmドライバー」「ツイーターとミッドレンジの役割をする8mmドライバー」からなる、2DD型のイヤホンになります。

 

日本製のコンデンサーを使用したクロスオーバーを搭載しています。

一体どのようなチューニングがなされているのでしょうか。

 

感度は108dB/v、インピーダンスは26Ωです。

周波数特性は10Hz~20Khzです。

公表値でQKZ x HBB 「Khan」、TRUTHEAR x Crinacle 「Zero」の2DD機は20Hz~です。

低音が強いヘッドホンのbeyerdynamic「DT990PRO」 が5Hz~です。

それに近いところまで鳴らせるLegato。

耳鼻科の予約を入れておきましょう。

 

【使用環境】

TOPPING E30(AK4493)+L30

付属4芯ケーブル SE接続

付属イヤーピース 赤軸Mサイズ 

エージングは20時間ほどです。

 

まずはこの低音域をお伝えしたいです。

12mmドライバー」から放たれる低音は想像の上をいき、全面で押してきます。

特にバスドラム、ベースの押出感が強く、図太く深い低音がズドンと鳴ります。

もちろん打ち込みの音もパワフルです。

他の低音イヤホンとは 一線を画す鳴りだと思います。

 

意外だったのが上の音域はしっかり出ています。

クロスオーバーの恩恵で十分に鳴らし分けられています。

強くはないですが一番上まで出ています。

女性ボーカルがしっかり出ています。

 

中音域も出ていますが…

強烈な低音の影響で中音域は薄くなり、男性ボーカルは隠れ気味になり苦手なようです。

音量を上げるに連れてどんどんと消えていきます。

典型的なドンシャリですね。

 

音像は大きく、定位感は低音でぼやけてしまいますが、しっかり把握ができます。

音場も十分広く頭全体で立体的に響くイメージです。

 

相性が良かった楽曲はEDMや洋ロックはもちろん、次の様な楽曲も楽しめました。


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縦横無尽に駆けていくtetsuyaのベースラインがフォーカスされます。

 


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音圧で全てを吹き飛ばしてくれます。

水樹奈々さんの歌声は美しく聴こえます。

 

そして映画を視聴した時の音響が物凄いです。


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ド迫力の音響に思わず椅子から転げ落ちた動画です。

若干セリフは遠くなりますが、大迫力の音を楽しむことができます。

 

リケーブル、イヤーピースの交換です。

 

【使用環境】

TOPPING E30(AK4493)+L30

Nicehck redag 4N純銀 3.5mmSE

イヤピース final Eタイプ

 

結果から言えば、この構成が一番好みです。

中高音域が強調されるケーブル・イヤーピースと相性が良いです。

低音域がタイトになり上の見通しが良くなります。

音量を上げても中高音域が潰されにくいです。

そして、隠れていた音場の広さに驚かされます。

リケーブルで印象がガラッと変わるので、あれやこれやと楽しめそうです。

Legato + Nicehck redag、オススメです。

 

次にDACを交換してみましょう。

 

【使用環境】

aune audio X1sGT(ES9038Q2M)

Nicehck redag 4N純銀 3.5mmSE

final イヤピース Eタイプ

 

X1sGTとの相性は良くないと思いました。

平面的になり、音の粒が潰れている印象です。

LegatoはAKMのDACで聴きたいです。

 
 

7HZ Legato – Linsoul Audio

 

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BXD4S34S

 

https://ja.aliexpress.com/item/1005005277010320.html

 

最初は正直、圧倒的な低音で面を喰らいましたが、上流やケーブルで上手く調整ができました。

もちろん低音全開で頭をカラッポするのもいいでしょう。

低音域をある程度落とすことは簡単にできても、ここまで余裕を持って鳴らすことは難しいのです。