今回はジャンク品のATH-AD500Xを格安で手に入れたので、修理とバランス接続ができるようにカスタムしてみましょう。
届いたATH-AD500Xのケーブルは、ジャンク理由通りに経年劣化でボロボロでした。
イヤーパッドも交換しましょう。
以前も同じATH-AD500Xをカスタムしています。
前回は脱着式でリケーブルできるようにしています。
今回はバランス接続できるようにカスタムしてみましょう。
1年前からクラフトの技術が上がっていいモノを作れるでしょうか。
また、ブログ記事も分かりやすい文章を書けるようになっているでしょうか?
ケーブルは出会って5秒で切断します。
イヤーパッドも外してしまいます。
本体の状態は良さそうで安心しました。
4箇所ネジ止めされているので外してしまいます。
フレームからメッシュハウジングとプロテクタが分離しました。
ハウジングは乗っているだけですね。
プロテクタに付いているリングを外すとドライバーユニットにアクセスできます。
ターミナル基板を見てみます。
上の2本はR側に繋がっています。
下からの配線はケーブルの線です。
基板の一番左はR+で、一番右と導通しています。
左から2番めの緑色の線はL+ですね。
右から2つ目の上下に分かれている配線はLR-です。
ここで短絡されているので、バランス化するには分離しないといけません。
配線を整理します。
左右ともに+-だけにしてしまいます。
テスターでドライバーユニットが生きているかチェックしました。
今回は3.5mm4極ジャックをフレームに取り付けします。
マル信無線電機から販売されているMJ-079というジャックです。
Amazonは高いので複数購入するのであれば、マルツ等の電子部品やさんで購入するのをおすすめします。
ジャックを接着剤を使わないようにタップでネジ穴を作ります。
MJ-079の図面通りにタップはM7P0.75を使用します。
ボルトオン…しません。
どうやらジャックとフレームに当たる部分があります。
できる限り本体の加工は避けたいです。
そこで…
ジャックをリューターで削っていきましょう。
どうでしょうか?これで入らなければ本体を加工しないといけません。
キレイに入りましたね。
ネジ穴も問題なく、接着剤を使わずにつけることができました。
もちろん頑丈で外れてしまう心配はありません。
配線してハウジングを取り付けます。
今回ピンアサインはCD900STのカスタム機と同じです。
これでケーブルを使い回せます。
プロテクタを仮合わせするとジャックに邪魔されて収まりません。
ぶつかっている部分を削っていきます。
結局、本体を削ってしまいましたが見えない部分なのでノーカウントです。
ドライバーユニットを抑えるリングも削ります。
ジャックが収まる部分なので十分にスペースを確保します。
もちろん見えない部分なのでノーカウントです。
リングを取り付けて装着してみましょう。
問題なく組み込めました。
ジャックも綺麗な面になりました。
出音に問題ありませんでした。
買っておいたイヤーパッドを装着して試聴してみましょう。
分厚すぎませんかね?
明らかに厚すぎますよね?
【使用環境】
aune audio X1sGT(ES9038Q2M)
MOGAMI2893 NOBUNAGA Labs 3.5mm4極 - 4.4mm5極 バランス接続
自作ケーブルで試聴しました。
駆動力を得て元気になりました。
SE接続とはまた違う音色で楽しいです。
最後に今回のかかった費用です。
ATH-AD500X(ジャンク品) 2500円
3.5mm4極ジャック MJ-079 200円
イヤーパッド 社外品 800円
合計3500円でした!
実はまだ、「A900X」「AD900X」のジャンク品が転がっているのでゆっくり修理していきたいと思います。