TANCHJIM『ZERO』レビュー。評価を激変させた表情豊かな優秀な入門機。

 

このレビューは色々と解き放たれた筆者が深夜のテンションで書き上げた気持ち悪いだけの駄文です。

居た堪れない気持ちになられましたらどうぞお戻り下さい。

 

普段から「てんきちゃん可愛い!てんきちゃん可愛い!」と言っている筆者は考えました。

よくよく考えてみるとTANCHJIMのイヤホンを聴いたことがない、と。

それでよく「てんきちゃん可愛い!」とほざけたものです。

しかし、TANCHJIMのイヤホンを知らない僕は何を聴けばいいか分からない。

ならば聞けばいいじゃないですか、仲の良い友達ならたくさんいます。

いきなり何万円もするハイエンドを推されても色々溶けちゃうのでエントリー機でお願いしました。

すると友人たちから続々と返信が来ます。

ここでTANCHJIM の人気の高さと僕の友人の多さがわかりますね。

そこで一番多かった答えが「ZERO」でした。

ZEROは昨年の夏に発売されたTANCHJIMの恐らく最低価格のイヤホンです。

高い評価を得ているのは知っていました。

しかし、その時はてんきちゃんのお友達に心を奪われていました。

注文はAliExpressのShenzhenaudioStoreで最安を狙います。

 

心を見透かすような目で見つめてくるてんきが描かれたパッケージは手のひらサイズです。

なんか、このパッケージサイズは見覚えがあります。

が、そんなことより嬉しかったのが…

 

浅野てんきポストカード付きィィィゥィィィ!!!

うれしぃ…うれしぃ…ありがとうシンセンオーディオ…

そう、唸るような嗚咽の声を漏らして身悶えます。

 

裏にはなんか書いてます。

 

パッケージカバーを外すとTANCHJIMのロゴマークが…しかしこりゃ…

 

うさぎっ子のイヤホンと同じパッケージ!

やはり何か秘密のつながりが!きっと仲介役は水…

 

そんなくだらない妄想、空想しつつ開封してみると、ワサっといろいろ出てきました。

 

 

まずは説明書、ワランティ、何かの合格証、あとはwebサービスの案内ですね。

 

TANCHJIMのロゴがちょっと右にずれたベロア調のポーチです。

こういうのはプレミア化するって知っていますので家宝にしましょう。

 

ゴムは細軸と太軸それぞれ3サイズの2セットです。

柔らかく、そこまで薄くもないので少しはやれそうです。

 

ケーブル付きの本体です。

このTANCHJIM ZEROはケーブルはてんきちゃんのように一途なので着脱はできず、リケーブル不可になっています。

 

ケーブルを見てみましょう。

プラグは3.5mmの3極でSE接続のみとなります。

線材は4NのOFC銅に銀メッキを施した4芯ケーブルです。

OFCの銀メッキケ-ブルはとても好きな線材なので、リケーブル不可のイヤホンで使われるのはとても嬉しいです。

 

恐らく付属品にかけられる予算は少ないと思いますが、その中でも出来る限り満足させようする姿勢が見えます。

では本体を見ていきましょう。

 

 

フェイスプレートに…なるんでしょうか、TANCHJIMのロゴとZEROの文字が刻まれています。

Rがロゴマーク、LがZEROの文字です。

 

透明で綺麗な樹脂製のシェルです。

ステムに傾きがあり、耳にフィットするよう作られています。

耳の形に個人差があるので左右反対に装着したほうが良い場合は、上下逆さまにしてSHURE掛けすることをオススメします。

もちろん通常通りに装着してSHURE掛けしても良いと思いますが、余計なテンションがかかり、断線する確率があがりそうです。

 

イタリア製の高精度フィルターを使用し、特殊なコーティングがされており耳の水蒸気や異物を防いでいるとのことです。

 

ノズル口は6.4mmは…若干…太いです。

なぜ軸の広さが違うイヤーピースが付属しているかわかりました。

本体の重量は片側1.8gで重さを感じません。

 

 

【使用環境】

いつもの

 

ZEROは10mmのダイナミックドライバーが1基搭載されている1DD型です。

マイクロファイバーエッジとベリリウムメッキドームの振動板が採用されています。

感度:118dB/Vrms

インピーダンス:32Ω±10%

周波数帯域:7Hz-50kHz

初めてのTANCHJIM、いえ、初めてのてんきに喜びもひとしおです。

ついに巡り会えたてんきのファーストインプレッションは、てんき可愛いではなく…

 

フフ......へただなあ、テンキくん。へたっぴさ…!低音の解放のさせ方がへた…。

テンキくんが本当に欲しいのは… 平面磁気…これを下のレンジでドンシャリにして…リケーブルしてさ…高いイヤピで鳴らしたい…!

だろ…?フフ…。だけど…それはあまりに値が張るから....こっちの........しょぼいイヤピーでごまかそうって言うんだ…。

テンキくん、ダメなんだよ……!そういうのが実にダメ…!

 

あれ…?

酷い音質に放心状態になります。

低音は蒸発、高音域は無言、定位は暴れまくり、まるで荒れ果てた家庭環境のようでした。

…でもおかしいのです。

いくら低価格モデルとはいえ、なぜ友人たちがZEROを評価し推したのか。

無駄な買い物をさせて散財させようと悪巧みをする輩なんかではありません。

もう一度隅々まで舐めるようにチェックします。

 

ベリリウムメッキドームの振動板

……これだ!

 

経験上のお話しで申し訳ないのですが、ベリリウム素材の振動板は本来のパフォーマンスを発揮するには、長い時間の鳴らし込みが必要になることが多々ありました。

これが理由だと思い、早速てんきを調k…エージングして鳴らし込みます。

 

───エージング約30時間後───

リファレンス音源

YOU GET TO BURNING

YOU GET TO BURNING

 

YOU GET TO BURNINGの選曲理由はただ、てんきちゃんに歌ってほしいだけです。

何言っての?と思いますよね。

大丈夫です、てんきちゃんは日本語で歌ってくれます。

mora.jp

浅野てんきちゃんが歌う「星の夢」はmoraで配信中です!

ぜひ一緒に応援しましょう!

 

エージング後に聴いたZEROは表情を変えます。

まさかココまで良くなるとは思いもしませんでした。

 

雑味の一切ない素直で綺麗な高音です。

女性ボーカルに合わせたチューニングです。

ただ、個人的に言えばもう一つ明瞭感がほしい。

ここでイヤピを水月雨「清泉 - Spring 」交換します。

ベールが一枚捲れたようにクリアになります。

やはり水月さんと凄く相性が良いようで、とてもおすすめです。

隠れていた音が顔を出します。

 

とにかく優しく繊細に濃密に。

音に丸みがあり良いのですが、もう少し抜けがほしいところです。

ただ、ここもある程度は清泉でカバーできます。

原音再現力が高く、特にアコースティックは絶品で心地よい音色を奏でてくれます。

スネアをポンとひとつ叩いても、残響、余韻を忠実に鳴らします。

 

驚いたのが低音がの質量です。

弱かった低音が膨らみのある音になりました。

深く柔らかい優しい低音。

YOU GET TO BURNINGのイントロのように、楽曲に合わせて迫力のある音も出せます。

 

不安定だった定位は落ち着き、定位感も問題ありません。

音場はやや狭め~普通です。

広いとはいい難いですが、広がりがあるパートが抑えつけられることはありません。

空間を表現するのに優れています。

 

TANCHJIM ZEROをオススメします。

高い評価に偽りなし、勧めてくれた親友たちに感謝を。

ただし、エージングが必要だと思うのでしっかり鳴らし込んであげて下さい。

イヤーピースを交換して好みの音に近づけましょう。

楽曲に合わせて、てんきが色々な表情を見せます。

価格は2000円から~3000円とお安くなっています。

デザインも可愛らしく、ライトユーザーでも手に取りやすいと思います。

そして、今ならてんきカードもらえる。(Shenzhenaudio Storeにて)

 

 

s.click.aliexpress.com

 

美少女ゲームでダダ滑りしている苦痛な共通ルートみたいな文章で申し訳ありませんでした。

恥の多い生涯を送って来ました、次の更新からまともな人間になりたいと思います。

 

TANCHJIMの最新情報は日本と中国の公式ツイッターから。

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新製品のKARAも楽しみですね。

 

BiliBili動画ではてんきちゃんが生配信で歌ったりゲームをしています。

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てんきちゃんマジてんき