ZiiGaat『Cinno』レビュー。じっくり聴かせる上質なサウンド。

【本レビューは Linsoul様よりご提供をいただいたサンプル品に基づき記事を作成し、プロモーションを含みます。】

 

11月11日、ZiiGaatから新作イヤホン「Cinno」が発売されました。

元々はOEMやODM生産に主力を置いていたチームが、ZiiGaatとして独自のブランドを立ち上げました。

そんな新たなブランドから登場した「Cinno」はどのようなイヤホンなのでしょうか。

さあ、見ていきましょう。

 

デザインは、まるでディスコのミラーボールが回転するような鮮やかな光を放っているかのようです。

もしくは、惑星と流星が宇宙を彷徨うかのような幻想的な印象を受けます。

また、パッケージの裏面も同様なデザインで、製品の仕様は側面に記載されています。

 

パッケージを開けると、小ぶりなイヤホンが収められていました。

さらに、アクセサリーが同梱されていたので、ひとつずつ見ていきましょう。

 

ケーブルは0.78mm 2Pin、3.5mmプラグで、細めの4芯ケーブルでクセがつきやすいです。

イヤーピースはシリコン製で、3つのサイズが付属しています。

傘には厚みがあり、しっかりとした作りです。

 

ワランティカードで内容物は以上です。

必要最低限のアクセサリーではありますが、品質はしっかりしていると思います

 

黒を基調としたデザインで、フェイスプレートにはブロンドのロゴがシンプルに配置されています。

ソケットは2Pin 0.78mmで、挿入口が狭くコネクタが挿しにくいです。

数回の抜き差しで問題なく使用できるようになりましたが、少し不安を感じます。

 

ノズルの直径は6.2mmで、ステムの直径は5.2mmです。

ノズルは若干太めですが、ステムが短いので耳の深くまで入らないため、耳に痛みはありませんでした。

また、付属のイヤーピースの取り付けが非常に難しいです。

樹脂製のシェルは片側3.5gと軽く、装着感は良好です。

 

【製品仕様】

cinnoは、LCP振動板を採用した10mmのダイナミックドライバーと、バランスド・アーマチュアドライバーを搭載した1DD+4BAのハイブリッド型イヤホンです。

・感度:107dB

インピーダンス:32Ω

・周波数帯域: 20Hz-20kHz

 

【使用環境】

・TOPPING E30(AK4493)+L30

・付属ケーブル

・付属イヤーピース(シリコンタイプMサイズ)

エージング10時間

 

全体的には暗く控えめな印象のサウンドです。

低音に比重を置いて、心地よいバランスを保っていると感じます。

ナチュラサウンドで派手さはありませんが、鳴らすべきところはしっかりと鳴らし、じっくりと聴かせるイヤホンです。

 

高音域はかなり控えめで、キツさや刺さりとは無縁です。

BAの突き抜けるような音は感じられませんが、明瞭感も十分で不足はありません。

 

中音域は滑らかで上品な印象です。

解像度が高く、音のつまりやこもりがなく、音の輪郭がハッキリと感じられます

 

ズッシリとふくよかな低音が楽曲を力強く支えます。

全体的に低音域が際立っていますが、ブーミーになることはなく、他の音域を消すことはありません。

早いテンポの楽曲でもしっかりと追従し、バランスを崩すことはありません

 

音場は狭め~普通。

定位感も問題なく、奥行きを感じられます。

 

アクセサリーについて

ZiiGaatが意図した音を楽しむのであれば、このまま付属のアクセサリーで十分だと思います。

明るい音質や高音域をより強調させたい場合は、イヤーピースの交換やリケーブルでの調整が楽しそうですね。

 

アンプについて

多ドライバー構成のイヤホンなので、出力が必要かと思いましたが、ドングルDACで十分に鳴らすことができました。

 

 

ブランドの初陣を飾るCinnoは、質の高いイヤホンでした。

玄人の方たちが好むであろう上質な音に仕上がっています。

また、落ち着いた音質が好きの方には高い評価を得そうです。

ただし、Cinnoには派手さがなく、特筆すべき特徴がありません。

特に高音域を重要視する方には向かないかもしれません。

この先どういったイヤホンをリリースするのか、ZiiGaatのイヤホンに注目ですね。

CinnoはAmazonで15000円前後にて販売中です。

 

https://www.linsoul.com/products/ziigaat-cinno