Kiwi Ears x Crinacle『Singolo』レビュー。Kiwi Acoustic Resonance Systemを聴いてみる。

【本レビューは Linsoulよりご提供をいただいたサンプル品に基づき記事を作成し、プロモーションが含まれます。】

 

Kiwi EarsとCrinacleのコラボIEM「Singolo」が発売されました。

Kiwi Earsは、これまでに数多くのイヤホンを発売し、高い評価を得てきた実績を持つブランドです。

今回、世界で最も有名なレビュアーであるCrinacleとタッグを組み、新たなイヤホン「Singolo」を発売しました。

シングルドライバーでは、難解とされる低音域のチューニングを実現したという音響共鳴システムを解説し、実際に聴いて検証しながらレビューしていきたいと思います。

では、美しさも兼ね備えたSingoloを見ていきましょう。

 

パッケージ

パッケージは、青と黒を基調としたシンプルなデザインで、高級感のある仕上がりです。

Kiwi EarsとCrinacleのロゴが記されており、メガネが印象的なCrinacleのロゴに見覚えのある方が多いのではないでしょうか?

 

パッケージカバーを外すと、シンプルな黒い化粧箱が現れます。

箱の中にはイヤホン本体とアクセサリーが収められています。

アクセサリー
  • シリコンイヤーピース(黒):S/M/Lサイズ
  • シリコンイヤーピース(白濁色):S/M/Lサイズ
  • ケーブル:3.5mmL字プラグ、0.78mm2Pinコネクタ
  • 説明書

基本的なセットのみとなっています。

銀メッキされたケーブルは細く絡まりやすいです。

イヤーピースの質感は良さそうですが、実際に使用することはなさそうです。

本体詳細

フォルム

フェイスプレートは、光沢のある美しいデザインで目を奪われます。

シェルを含めて樹脂で形成されており、重量は4.1gと軽量です。

 

ノズルは金属製で、直径は6.5mm、ステムは5.1mmと、太めの設計です。

イヤーピースの装着は、特に苦労することなくスムーズに行えました。

軽量で小さめのボディサイズにより、耳へのフィット感が非常に優れています。

スペック

引用元:YouTube|crinacle

ドライバー     11mm - LCP(日本製)
感度 108dB
インピーダンス 32Ω
周波数帯域 20Hz - 20KHz

 

Kiwi Acoustic Resonance System (KARS)

従来の電気的なクロスオーバーネットワークとは異なり、精密な迷路状のチューブネットワークを用いてドライバーへの空気の流れを操作し、低音域の出力を調整します。

グラフにある通り、300Hz付近が減衰していることが分かると思います。

これは、シングルドライバーでは難解な特性ですが、KARSによって実現されています。

結果的にクリーンでタイトなサブベースを実現しています。

また耳内の圧力換気も調整して、快適で圧迫感のないリスニングをが可能です。

サウンド

使用環境
  • DAC               :TOPPING E30(AK4493)
  • アンプ   :TOPPING L30
  • ケーブル  :付属ケーブル
  • イヤーピース:SONY EP-EX11M
  • エージング :20時間 
音質

高音域

高音域は派手さがなく控えめで、大人しい印象です。

解像度感も十分で不足はありません。

ですが、キラキラしたような高音域を求める人には物足りないかもしれません。

 

中音域

中音域はクリアで聴きやすい音質だと思います。

どちらかと言えばとした暖色系の音質です。

あまりダイレクト感が感じられず、演奏が柔らかく聴こえます。

ボーカルはしっかりと前に出て、女性男性問わず聞き取りやすいです。

 

低音域

別にウーファーを積んでいるかのように、低音域はサブベースまで際立って聴こえます。

感動を覚えるほどではありませんが、KARSは実際にどのような作用しているかは感じられると思います。

豊かに低音が響いてはいますが、低音域自体はそこまでの質量は無く、他の音域を邪魔をするほど前に出てきません。

 

定位・音場

音像は少しぼやけていて、輪郭が曖昧な印象です。

定位感は問題ないのですが、音像の影響で音が掴みづらいです。

音場は高音域は近く、中音域から低音域にかけては広がりを感じます。

リケーブルやアンプについて

リケーブルやイヤーピースの交換は推奨します。

上流やケーブルによって音質が変化しやすいイヤホンという印象です。

組み合わせによっては、暖色系か寒色系かのイメージが変わるまでの変化があると思います。

アンプに関しては、ドングルDACを使用した環境でも出力は十分で、Singoloの良さを引き出すことができました。

総評

KARSというシステムにより、全体的にスッキリとした音質で、非常に聴きやすく仕上がっていると思います。

大きな欠点もなく、各音域がバランス良く表現されています。

優等生タイプと言えるイヤホンでしょう。

落ち着いた音が好きで、高音域が刺さるような音が苦手な人におすすめのイヤホンだと思います。

ただし、尖った部分や面白味がないので、人によっては飽きてしまうかもしれません。

販売情報

価格は約13000円前後です。

今回紹介したブルーに加え、ブラックの2色から選ぶことができます。

青は凄く綺麗ですよ。

 

Amazon

https://amzn.to/43Nio4V

 

AliExpress

https://s.click.aliexpress.com/e/_DCghVrX

 

Linsoul Audio

Kiwi Ears x Crinacle: Singolo | Custom 11mm Dynamic Driver IEM with KARS