【本レビューは Linsoul様よりご提供をいただいたサンプル品に基づき記事を作成し、プロモーションが含まれます。】
イヤホンの音質はいくつかの要素によって決まりますが、その中でもドライバーのタイプとサイズは大きな影響を与えます。
一般的に、ドライバーのサイズは10mmが採用され、このサイズの変化によって周波数特性や解像度、明瞭感などの聴こえ方が変わります。
また、素材やハウジングの設計などの要因も影響します。
そのため、各メーカーが異なるアプローチで様々な音質のイヤホンを開発しています。
今回レビューするShozy P20は、14.5mmという大型平面駆動ドライバーが採用されています。
これにより、どのような音を鳴らしてくれるのでしょうか?
さあ、見ていきましょう。
Shozyのイヤホンを手に取るは初めてですが、パッケージデザインは至ってシンプルです。
それよりも箱の中でゴトゴトと音がして気になって仕方ありません。
カバーをはずして化粧箱を開けると、イヤホンケースが入っていました。
これが揺れると箱とぶつかってゴトゴトと音がしていたのですね。
…ケースだけ!?
ケースの中には、イヤホンやアクセサリー類がギッチリと詰め込まれていたので、見ていきましょう。
イヤホンケースそのものはシンプルなデザインで、軽くて頑丈な作りとなっていました。
※ハニワは含まれていません。
ケーブルは2Pin、3.5mmプラグです。
銀メッキされてキラキラと光っている線材はかなり細いです。
シリコン製のイヤーピースは軸の太さが異なるものが2種類、3サイズずつ付属しています。
内容物は以上でした。
必要最低限のセット内容になっています。
大きめフェイスプレートのデザインはまるでマヤ文明にでてきそうな模様です。
ソケットは0.78mm2Pinなので対応するコネクタでリケーブル可能です。
ノズル口の直径は6mm、ステムの太さが5.2mmノズルの太さは平均です。
シェルは片側8.3gと金属製としては平均的な重さです。
大きめのわがままボディなので、イヤホンをしている感が凄いありますが、装着は良好です。
【製品仕様】
ドライバー :14.5mm Planar
感度 :105db/mW
インピーダンス:30Ω
周波数帯域 :5Hz-40kHz
【使用環境】
アンプ :TOPPING L30
DAC :TOPPING E30(AK4493)
ケーブル :付属ケーブル
イヤーピース:付属イヤーピース(太軸Mサイズ)
エージング :30時間
音質は全体的に暗めな印象です。
また、低音域が特徴があり、グイグイと前に押し出してきます。
一歩下がった控えめな高音域です。
明瞭感も十分で曇っているわけではないが単純に質量が少ないと感じました。
分厚く重めの中音域です。
音がこもったり、潰れてはいませんが、若干抜け感が足りない印象です。
上の音域が少ないのでボーカルに抑揚がなく単調です。
余韻があり、柔らかく滑らかな低音域です。
深さはそこまでありませんが、かなりの圧があります。
立ち上がりが良くて速い音でも十分ついてきます。
広く大きい音像ですが、定位感に問題はありません。
音場は広いです。
アクセサリーについて
イヤーピース交換は必須だと思います。
高音域がより明瞭で、肉厚で装着感が向上するイヤピがおすすめです。
ケーブルは好みで選んでください。
付属のケーブルは細い線材ですが、アタック感が増し、音質としては十分だと考えられます。
アンプについて
TANCHJIM「KARA」もそうでしたが、使用するアンプの出力がイヤホンの低音域に直結します。
P20の迫力ある音を楽しむためには、ポータブルアンプ以上の出力が必要です。
ドングルDACではP20の魅力を引き出せないと思います。
特筆すべきは前に出てくる低音域です。
初めて聴いた時はHBBとのコラボかと思い、すぐにパッケージを確認しました。
音質が暗めで音場も広く、大人な低音イヤホンだと感じました。
また、歌物よりインストが向いています。
EDMやサントラを聴くのであれば、かなり良い選択肢になると思います。
ライバルは明瞭感があるSeeAudio「Rinko」になると思います。
好みの音質や聴く音楽のジャンルによって評価が分かれそうなイヤホンです。
私はあまり好みではありませんでした。
価格は約2万円で、付属ケーブルのプラグは3.5mmと4.4mmから選べます。
LINSOULをはじめ、Amazonで購入可能です。