評判が良くて話題になっていたTRNの「ORCA」と「Conch」が、ずっと気になっていました。
来る日も来る日もX(Twitter)では、シャチ!貝!シャチ!貝!俺のタイムラインは水族館かよ!
私は天邪鬼なので、わーわーと注目を浴びて人気がでたモノには背を向けて「ふん…別に興味ないし…」と思ってしまう性格なのです。
で、でも、そこまで人気があるなら安い方は試してあげてもいいんだからね!
ということで、涙目になり2千円ちょっとでポチって購入したORCAは初めてのTRNです。
そして、私は声に出して言いたかった。
「フン!やっぱり大したことなかったな!」…と。
さあ、どんな結果になるのでしょうか…見ていきましょう。
パッケージも…水族館かよ!いや、普通に可愛らしいデザインですね。
裏は特に何もなく、至って普通のエントリークラスでよく見るパッケージです。
パッケージの中からイヤホンが出てきました。
その下にはアクセサリー類が収められています。
どうせ使うことはないですが見ていきましょうか。
銀メッキされた4芯ケーブルは3.5mmL字プラグでQDCタイプのコネクタですね。
シリコン製のイヤーピースは少し硬めで、3サイズあります。
ほかに、イヤホンに最初から付いていたイヤーピースは…TRN-Tipsですね!サイズはMのみで、試供品のように一つだけ付いていました。
あ、このイヤピは使います!使わせてください!!
説明書とスイッチ切り替え用のピンも付いていました。
内容物は以上でした。
フェイスプレートはシャチをイメージしたデザイン…だと思います。
最初はよく分からないデザインだったのですが、見るたびに愛くるしくなってきます。
ちなみに改めて見ても、このデザインが何かよく分かりません。
タイムボカンのおだてブタ、御庭番衆の般若の鼻に見えてきます。
ソケットはQDCタイプです。
ノズル口の直径は5.5mm、ステムの太さは変わらず、平均より細く短いです。
シェルは片側9.5gと金属製としては平均的な重さです。
チューニングスイッチも実装されています。
装着感は悪くはないです。
【製品仕様】
ドライバー :1DD(10mmLCP振動板)
感度 :112db
インピーダンス:40Ω
周波数帯域 :20Hz-20kHz
引用元:TRN|ORCA
【使用環境】
アンプ :TOPPING L30
DAC :TOPPING E30(AK4493)
ケーブル :KZ OFC銀メッキアップグレードケーブル90-3 (OFC-Silver)※終売品
イヤーピース:TRN-Tips(Mサイズ)
エージング :100時間以上
クセがなくて普通に良いイヤホンです。
金属筐体の少し硬めな印象。
上手にチューニングされていますね。
明瞭感があり、スッキリとした高音域です。
キツさは一切なく、聴きやすい。
中音域は少し窮屈かなといった印象。
やはり音数が多くなると負けてしまいます。
十分な中音域ではありますが、もう少しヌケ感が欲しいところです。
キレもそれなりにあり、圧も十分あるので気持ちよくノれる低音域です。
質量は他の音域を邪魔しない程度で、しっかりと主張していていきます。
余韻は少なく、立ち上がりも十分です。
音場は狭め~普通。
定位感は良い。
どこをとっても水準以上にまとまっています。
スイッチは初期状態のまま切り替えていません。
切り替え後の周波数特性はメーカーページからどうぞ。
アクセサリーについて
リケーブル必須、イヤーピースはTRN-Tipsでも十分に良いと思います。
現在使用しているケーブルはYinyoo YYX4849、イヤーピースはSednaEarfit MAXが相性が良くお気に入りです。
この組み合わせでは中・低音域が安定して、音に厚みが出てダイレクト感が増します。ビジュアル面も気に入っています。
アンプについて
スマホ直挿しでも十分に鳴らすことはできますが、若干鳴らしにくいイヤホンです。
ドングルDACでも挟んで余裕をもって鳴らしたいです。
かなり聴きやすく、ずっとこれをスタメンで使っています。
細部まで集中して聴き込めば価格なりの粗は見えてきますが、大きな弱点はありません。
TRN ORCAをおススメします。
きっと「あ、コレ良いな」と思うはずです。
激しめのZSN PRO2と使い分ければ、2千円ちょっとのイヤホンだけで楽しいオーディオライフを送れることでしょう。
べ、別に良いイヤホンだからってレビューしたわけじゃないんだからねっ!