Hidizs『MS1-Galaxy』レビュー。凛々しいパワフルサウンド。

【本レビューはHidizs様よりご提供を頂いたサンプル品に基づき記事を作成しプロモーションが含まれます。】

9月14日、Hidizsより新作ハイレゾ対応イヤホン「MS1-Galaxy」が発売されました。

価格は最安クラス、2699円からのインイヤーモニターです。

Hidizsのエントリーモデルということで、とても楽しみですね。

今回はMS1-Galaxyを余すことなく紹介できればと思います。

さあ、見ていきましょう。

 

パッケージはエントリーモデルでお馴染みのサイズです。

シンプルなデザインの裏には、仕様が記載されています。

 

カバーを脱がせるとイヤホンがお目見えです。

フェイスプレートには保護フィルムが貼られているので忘れずに剥がします。

更に箱の中からは付属品が出てきたので、詳しく見ていきましょう。

 

ケーブルはOFC銀メッキ線で、線径は細いですが絡まりにくいです。

プラグはL字で3.5mmSE、コネクタは0.78mm2Pinとなっています。

イヤーピースはシリコン製でかなり柔らかく、傘が薄く大きいです。

後述しますが、装着すると傘が潰れてフィットせずに音質を悪くします。

 

カードには可愛らしいキャラクターが描かれています。

名前はちゃんといいます。

カードの裏には趣味からスリーサイズまで細かく情報が載っているので…ぜひ自分の目で確かめて下さい。

他にワランティカードと説明書が同封されていました。

 

内容物は以上になります。

必要最低限はしっかり抑えていますね。

 

フェイスプレート内がホログラムになっており、銀河のようにキラキラとしています。

透明のなので内部構造が確認できて面白いです。

0.78㎜2Pinコネクタに対応しており、この価格でもリケーブル可能です。

 

シェルボディはドイツ製樹脂が使用されており、肌に優しく安全度が高い。

重量は片側3.8gとIEMの中でも軽量クラスでフィット感も良いです。

ノズルの直径は6mmで若干広く、ステムは4.7mmと狭まっています。

ビルドクオリティに問題はありませんでした。

 

【製品仕様】

MS1-Galaxyは10.2mmのPU+PEEK複合振動板が採用された1DD機です。

PU+PEEK 複合高ポリマーダイヤフラムは、ドライバー製造業界で最も安定した成熟したダイヤフラム ソリューションとして認識されています。

質感の均一性が良く、軽量であることが特徴です。

二重磁気回路構造により磁束が向上し、より高い電気音響変換効率を実現。

高域の拡張性が向上し、細やかな表現力が向上します。さらに、非線形歪みを大幅に低減し、最も繊細なオーディオのディテールも忠実に再現します。

引用元:hidizs.net|MS1-Galaxy

・感度:108dB

インピーダンス:32Ω

・周波数帯域:20Hz-40kHz

引用元:hidizs.net|MS1-Galaxy

 

【使用環境】

・TOPPING E30(AK4493)+L30

・付属ケーブル

付属イヤーピース(Lサイズ) TRI 角笛 Clarion

エージング10時間 

 

H-2019(Harman Target)に沿った音質で聴きやすい。

全体的にクセがなく、上と下が出ているので音楽が楽しくなるでしょう。

 

高音域はよく通り、伸びがある。

角がなく柔らかい印象です。

キツさは一切ないので聴き疲れはしないと思います。

 

音に厚みがあり、ダイレクト感もあります。

しかし、音の抜けが足りずに詰まった印象です。

ボーカルは男性、女性問わず上手です。

 

低音域は質量が多く、下までしっかりと出ます。

押し上げるようにグイグイときます。

音圧や低音が強い楽曲を聴くと、中低音域を潰してしまうかもしれません。

 

定位の違和感はなく、音場は狭め~普通です。

反応は若干遅い。

音質の傾向含めてFPSゲームにはあまり向きません。

 

箱だしは低音域が寝ていますが鳴らし込んでいけば目覚めてくれます。

 

また、必ずイヤーピースの交換をしてください。

付属イヤーピースは低音をかき消し、中音域のビットレートを下げます。

傘が大きく柔らかいので、耳に装着すると傘が潰れて隙間ができてしまいます。

おすすめはのイヤーピースはTangzu Tang Sancai or 水月雨 清泉です。

明瞭感がでて高音域が強くなるイヤーピースに交換すると、高音域の輪郭がハッキリするのでこもった中音域に相性がいいです。

 

付属のケーブルでも良い音は出ますが、ここはJSHiFi Werwolfをチョイスします。

音がクリアになるので高音域が強調され、ボーカルも鮮明になります。

低音域も盛ってくれるので、ハーマンターゲットより少しドンシャリ傾向になり、音楽が楽しくなります。

また、SE接続よりバランス接続での印象がかなり良いのでおススメです。

 

評価が高く人気のあるSIMGOT「EW100P」と比較します。

EW100PはH-2016(Harman Target)に沿った特性をもっており、価格、1DD機と個人的に最大のライバルになると思っています。

 

※EW100Pの周波数特性はamazon販売ページより引用

モデル名                    MS1-Galaxy                                      EW100P                   
ブランド  Hidizs SIMGOT
ドライバー構成 1DD 1DD
ドライバー 10.2m-PU+PEEK 10mm-LCP
  再生周波数帯域   20Hz-40kHz 20Hz-20kHz
インピーダンス 32Ω 32Ω±10%
音圧感度 108dB 122dB/Vrms
筐体素材 樹脂 樹脂
リケーブル 0.78mm 2Pin 0.78mm 2Pin
ステム 4.7mm 5.3mm
ノズル 6.0mm 6.1mm
重さ 3.8g 2.8g
国内価格 ¥2,699 ¥3,600

MS1-Galaxy vs.  EW100P(TRI 角笛 Clarion+JSHiFi-Nocturne

EW100Pは音が硬く、中音域が前に出てくるが粗は少ない。

また、全体的に繊細でクリアです。

対するMS1-Galaxyは音が厚く、迫力があります。

高音域、特にふくよかな低音域は前に出てくるドンシャリ傾向です。

どちらもエントリー機としてレベルが高いのですが、音質の違いがハッキリしています。

同様にH-2016とH-2019の違いがあるのに驚きです。

MS1-Galaxyはグラフより上と下が出てパワフルな印象です。

また、比較対象にしていませんがMOON DROP「CHU2」と近い音質傾向で、MS1-Galaxyが柔らかいイメージです。

 

 

MS1-Galaxyはエントリーモデルとして優秀でお勧めです。

ハーマンターゲット(H-2019)に沿った特性でバランスがよく、2699円でこの音質は素晴らしいと思います。

 

価格はマイク無し2699円、マイク有りが2899円での販売です。

カラバリエーションは透明の4種類です。

9月14日発売なのでぜひチェックしてみてくださいね。

 

 
HIDIZS OFFICIAL

公式サイトは送料無料です。

 

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