【本レビューはKZ様よりご提供をいただいたサンプル品に基づき記事を作成し、プロモーションが含まれます。】
KZから発売されているEDXシリーズは、エントリークラスの中でも低価格となっており、1000円台で購入できる人気モデルです。
今回は、シリーズの最新作であるEDX PRO Xをレビューしていきます。
私はKZのハイブリッドモデルが好きでよく使用していますが、1DDの本機がどのような音質になっているのか、とても楽しみです。
さあ、見ていきましょう。
パッケージはお馴染みのKZ仕様ですね。
裏面には仕様が記載されています。
パッケージのカバーを外すと、慣れ親しんだ様式美が広がっています。
カバーを取り外し、アクセサリーを取り出します。
ケーブルは0.75mmの2PinQDCタイプで、3.5mmのL字プラグとなっています。
また、硬く薄いイヤーピースが3サイズ同梱されていますが、おそらく使用することはないでしょう。
内容物は以上となっています。
いつも通り、エントリーモデルのセット内容ですね。
次にイヤホン本体を詳しく見ていきましょう。
EDX PRO同様に、フェイスプレートにはアルミのサークルプレートが装着されています。
ソケットは0.75mm2PinQDCタイプです。
シェルは樹脂製で、片側がわずか3.7gと非常に軽量です。
装着感は良好ですが、ボディにやや厚みがあるため、耳から少しはみ出た感覚になるかもしれません。
ノズル口の直径は4.8mmで、ステムも同様に4.8mmと細い部類になります。
長時間の着用でも耳に痛みがなく、イヤーピースの取り付けも容易でした。
【製品仕様】
EDX PRO Xは、10mmのダイナミックドライバーを搭載した1DDイヤホンです。
・感度:108dB±3dB
・インピーダンス:23±3Ω
・周波数帯域:20Hz-40kHz
【使用環境】
・TOPPING E30(AK4493)+L30
・付属ケーブル
・付属イヤーピース(Mサイズ)
・エージング10時間
いわゆる弱ドンシャリに分類されると思いますが、楽曲を楽しく聴けるバランスに仕上がっています。
音源や上流の音を素直に鳴らしている印象です。
前に出てくる音には特に問題はありませんが、少し後ろに下がった音の解像度感が今一つ足りないように感じます。
高音域は見通しが良く、粗さも少ないです。
音域の高い楽器やシンバル類はしっかりと前に出てきます。
シャリつきやキツさはほぼ感じられませんが、一方で派手さはありません。
中音域は厚みがあり、柔らかい印象です。
樹脂製シェルの低価格イヤホンにありがちな音のこもりが少なく、優秀だと思います。
分離感はありますが、音数が多い場合は負けてしまうことがあります。
しっかりと面で押してくる圧があります。
軽い低音ではあるものの、深さも十分に感じられます。
キレはほとんどなく、緩く膨らみがある低音で、若干のもたつきがある印象です。
音場は普通で、狭く感じることはありません。
高音域は左右にワイドです。
定位は及第点で、音像はわずかにぼやけて滲んでいる印象があります。
アクセサリーについて
リケーブルやイヤーピースの交換は強くお勧めします。
KZのエントリーモデル全般に言えることですが、アクセサリーは極限までコストカットされていると思います。
都度バージョンアップされて良くなっていると思いますが、ぜひ交換してください。
特に解像度感や低音のもたつきが改善されます。
音質だけでなく、イヤーピースの交換は装着感向上に、リケーブルは取り回しの改善に繋がります。
特に長時間の使用や移動中では快適に使用できると思います。
アンプについて
スマホの直挿しでも十分な音量が得られます。
ただし、上流の影響を受けやすいため、ドングルDAC等を挟むことで良質な音を楽しむことができます。
エントリークラスのハイブリッドイヤホンはコスパが良く、音楽を楽しませてくれますが、1DDでもその音質には驚かされました。
ZSTXやZSNProXで見られる上下の激しさがなく、かなり聴きやすいです。
低音もしっかりと出でるので、楽曲を楽しむことができるでしょう。
ただし、あくまでもエントリー機なので、音の解像度や音場の広がりまで求めるのは難しいです。
1000円台で入手可能なイヤホンとしてはトップクラスと言えるでしょう。
この価格帯で間違いなくお勧めできる1本です。
EDX PRO Xを聴くと「お!やるじゃんKZ」と、思うはずです。
価格はマイクなし11ドル(約1500円)マイクありが12ドル(約1700円)
カラーはブラック、ホワイト(クリア)、グレー、グリーンの4色です。
EDX PRO XはKZ公式ショップで購入可能です。