────2022年1月3日
それは一目惚れでした。
『頭のでかい人間でも大丈夫なヘッドホン』『大きくて装着感の良いヘッドホン』で紹介されていたbeyerdynamic。
DT990PROはその無骨なデザインでTHE・ヘッドホンな見た目をしています。
最初はベイビーダイナミックと読み、見た目とは裏腹に可愛いらしい名前をしているなと笑ってしまいました。
笑われるのは僕でした。
音質ですが、評判は凄く良いです。
特に低音の評価が良くて、開放型なので音に広がりがあるとのことです。
サウンドハウスさんに売っていたので調べてみます。
価格は1万5千円前後です。
カッコいい…このヘッドホン欲しい…
これは買うしかないな!新品で!
私がジャンク品や中古品しか買わないと思ったら大間違いですぞ!
新品を買った理由が中古品はそこまで値下がりしていない、というだけですが。
────2022年1月6日
もう来たのか!
このメッセージ付き領収書を見るとサウンドハウスだ!と思い、ワクワクしますね!
ベイヤベイヤ~ベイヤベイヤ~君を抱きしめていたい~
鼻歌を歌いながら開封しています。
久しぶりの新品ヘッドホンにテンションが上がります。
なんじゃい、この角度は!
この角度はマイケルしか知らないぞ!
このままの状態で箱に入っています。
ポーチ的な入れ物も入っていた気がしますが撮り忘れてますね。
自作ヘッドホンスタンドで飾りましょう。
カッコいい~カッコいい~カッコいい~
試聴をしました。
インピーダンスが250Ωなので、うちのヘッドホンアンプでも大丈夫か不安でした。
問題なく音量が取れました。
素晴らしいヘッドホンです。
それはそれは大事に使っていました。
────2022年1月16日
違います!
これは部品取り用で購入したジャンク品です。
さすがに新品で買ったヘッドホンをわずか数日で全バラにして、アニメキャラと空想で会話をするようなクレイジーな人間ではありません。
いつものようにヘッドホン巡りをしているとDT990PROのジャンク品が売っていました。
片側から音が出ませんが、状態はとても良いというものでした。
もし修理できたらいじって遊べる、ダメなら部品取りとして使えばいいかと思い購入しました。
新品の1/5の価格でした。
バラバラにしていきましょう。
まずはイヤーパッドを引っ張って外します。
状態はとても良いです。
洗って消毒すれば問題なく使えます。
新品並みにキレイです。
アームを外していきます。
特殊な星型のようなネジが使われていました。
内部を見ていきましょう。
リングで抑えているので外します。
小さな凹みがあるので小さなドライバー等で煽って外します。
勢いが大事でした。
ひっくり返すとボロンっと外れます。
R側のユニットを確認します。
テスターで測りましたが問題ありませんでした。
よく見るとボイスコイルと繋がってますね。
SONYは接着剤で保護していましたが…
L側です。
テスターで測りましたが無反応。
写真はボケてますが、ボイスコイルは見当たりませんでした。
ボイスコイルの断線ということで、決まりです。
私にはこれ以上直せません。
これは顕微鏡での写真です。
肉眼ではよく見えませんでした。
ボイスコイルをピンセットで掴めませんでした。
振動板を剥がして挑戦しようと思いましたが諦めました。
バラした部品は大事に取っておきます。
────2022年4月19日
3台目のDT990PROが届く。
勿論ジャンク品です。
本当はドライバーユニットだけで良かったのですが、そう簡単に売っていないものです。
どんなものでも良かったので、一番安いジャンク品購入しました。
ものすごく汚いです。
これで新品の2/5の価格です。
両方から音が出るとのことなので、左右のユニットを救出しましょう。
イヤーパッドとヘッドパッドは捨てます。
ハウジングが割れてますね…
実験台になってもらいたいので捨てずに取っておきます。
スライダーの留具が割れてます。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/258355/
サウンドハウスさんでパーツ販売されているということは、壊れやすいのでしょうね。
ここまでバラしました。
途中の画像がないのかは凄く汚いからです。
色んなジャンクを触ってきましたが、三本の指に入ります。
お待ちかねのドライバーユニットです。
ササッと配線を外してしまいましょう。
でも、なにか違うような…
カールコードも外します。
全部バラバラにしました。
ベタベタなケーブルも捨てましょう。
プロテクター・ドライバーユニットは消毒して乾燥させておきます。
他の部品はすべて洗剤で水洗いして消毒します。
そうそう、ドライバーユニットです。
汚いのは良いんですけどね。
構造が違いますね。
製造した時期によって違うのでしょうか?
今回のドライバーユニットが古いのはわかります。
次回、抵抗値を測ってみますが違ったらイヤですね。
さて、なぜまたDT990PROのジャンクを用意したかというと、着脱式リケーブルに挑戦したかったのです。
海外の方の動画でDT990PROにAKGのヘッドホンでよく使われているminiXlR端子のケーブルでリケーブルしていたのです。
この記事で作ったケーブルが使えます。
現在K271、K240でしか出番が無いのが悲しいです。
あと単純にカールコードがものすごく邪魔で、BELDENのケーブルと相性が良さそうです。
リケーブル楽しみですね!
次回は部材の調達、作業を紹介したいと思います。