2、3年ほど前になります。
フリマサイトを見ているとブックシェルフスピーカーが送料込みの1000円ちょっとで売られていました。
(これ、送料を引いたら儲けはあるのだろうか…そんなに酷い代物なのだろうか…)
そんな激安だったKENWOODのLS-K701。
ざっと調べてみました。
2004年に発売され、発売当時の価格は2万円前後とのことです。
色々と賞を受賞しているこのスピーカーの評価は賛否両論でした。
安いので失敗しても後悔はしないだろうと購入。
出品者を心配しながら購入したスピーカーはこちら!
現在の写真ですけどね!
キズが少なく綺麗な状態でした。
12cmコーン型ウーファーと2.5cmソフトドーム型ツィーターの2ウェイスピーカーです。
さすがにサランネットは汚れていたので外しました。
リアバスレフタイプでバナナプラグを挿せるみたいですね。
音楽を流してみます。
この小さい箱からこれだけの低音が出るとは驚きです。
リアバスレフの影響か、キックがズレて聞こえます。
壁に近づけたり調整した記憶があります。
中音域はちょっと引っ込んでいるかな?という印象です。
明るい音で十分楽しめるスピーカーでした。
環境の違いもあると思いますが、あんまりレビューもあてにならないなと思いました。
何も不満がなかったLS-K701。
しかし、使い続けると飽きが来ます。
アンプ等を換えたりはしましたが、もっと音の本質を変えたい。
ですがスピーカー本体を換えたくありません。
で、あればやるしかないな!チューンアップを!
いろいろな情報を集めてみました。
エンクロージャーに吸音材を入れてみるのも面白いかもしれません。
よく書かれていたのが、クロスオーバーネットワークの交換。
特にKENWOODのスピーカーではよく出ていました。
こ、これだ!音が良くなったという人がたくさんいる!
クロスオーバーとは周波数を分割してツィーターとウーファーに分けること…かなぁ。
はい、ヴァリアスクラフト様を参考にさせていただきました。
し、しかし、難しい…。
どのように設定したらいいか分からないので、同じスピーカーのネットワークを交換した方を参考にします。
また装置自体も作れないので市販品に頼ります。
LS-K701はどのような設定か見てみましょう。
スピーカーの音域は50Hzから30000Hzで、ウーファーとツィーターは2500Hzで切り分けているということでしょうか。
先人たちは12dB/oct、3000Hz辺りのクロスオーバーに交換されている方がほとんどでした。
これに近い数値のネットワークを探してみます。
とりあえず交換して効果を実感してみることにしました。
そこまで変なことをしなければ、酷いことにはならないでしょう。
勉強がてら実験です。
求めているのは変化で、良い音ではありません。
いや良い音になった方が良いに決まってますごめんなさい調子に乗りました
日本で買うと高くて気軽に試せなさそうです。
安くて良さそうなものを見つけました。
もちろんAliExpressです。
AIYIMAならまだ安心できるかな。
使えるか、求めているものか見比べて確認します。
2way…OK
80W…OK
6Ω…OK
12dB/oct…OK
3.2…?
18K…?
…ALL OK
到着です!なにがオールオッケーじゃ!と言われる前に到着です!
開けてみました。
初めて触れましたが、ずっしり重いです。
コイル、コンデンサー、抵抗とヴァリアスクラフト様で載っていた情報通りで、ハンダ不良も無さそうです。
ケーブルをネジ止めするターミナルですね。
INとあるのでバナナジャックと繋げれば良さそうです。
HIはツイーターでLOWはウーファーですね、たぶん。
なんで+と-は反対になるのでしょう。
考えても仕方ないので作業を始めましょう。
まずはツイーターから外してみます。
あ~~~電ドラ楽ちんです~~~
色々なメーカーから出ているので1本持っていると重宝しますよ!
15年以上くっついてと思われるので、剥がすのが大変でした。
ウーファーも外します。
凄く重いので落とさないように気をつけます。
スピーカーユニットから配線を外します。
ファストン端子で接続されていますが、ものすごい硬くて外れません。
分厚いMDF材で成形されています。
覗きたい?覗きたいんでしょう?
思ったより吸音材が入ってますね。
本当はカームフレックスを入れて、違いを楽しもうかと思いましたが諦めます。
トイレットペーパーの芯がついてますね。
スピーカーターミナルを外します。
ネットワークが装着されてました。
これが純正品。
思ったよりスカスカですね。
とりあえず全部外せました。
ナットを外すだけですね。
バラせました。
ハンダを吸い取るのがキツイので諦め。
私も「はんだシュッ太郎NEO」先生欲しい。
バナナジャックに付いていた端子は折って、ユニットへのケーブルは切っちゃいます。
ケーブルを剥いちゃいます。
本当にキレイに作業できます。
全部処理してしまいます。
コレを使ってから失敗することがなくなりました。
折った部分をはんだ付けします。
バナナジャックと一緒にターミナルに戻します。
ポン付けとはいかなかったので、伝家の宝刀グルーガンで固定します。
これでネットワークまで信号が来ました。
あとはスピーカーユニットへ配線します。
ユニットをもとに戻しますが、ついでにボンドを流し込んでおきます。
は?ツィーター側届かないんですけど?
また外します。
こういう上手くいかないところが初心者ですよね。
余ってたケーブルに端子を付けます。
装着してまた戻します。
やっとここまで来れました…
ついでにバナナプラグも換えます。
はんだ付けするタイプに換えます。
すごい売れてますね。
モノは良さそうです。
はんだ付けする前にケーブルにカバーを通しておきます
ヘタクソすなぁ。
良いですね!
ケーブルを引っ張っても全然抜けなさそうです。
できました!
え?あと、もう、1本あるの…
サランネットを剥がしました。
KENWOODエンブレムは使えなさそうです。
何か蘇らせる方法はないかな…
そうです!サランネット張替えをします!
家庭科レベル-5なのでブログ史上最高に頑張らないといけませんね。
こちらを購入しましたが、届いたら…
色はいい白で販売ページの写真通りです。
分厚くね…
めっちゃジャージ!
スピーカーにジャージを着せる趣味はないよ!
これはお母さんにあげて買い直しましょう。
次に買ったのはこれです。
届きました!今度はお願いします!
これこれ!この触り心地!この薄さ!きれいな白!
しっかり伸びて、柔らかくて気持ちいい。
これで決めたので作業をしましょう。
木枠だとホチキスで止めて終わりですが、細いプラスチックの枠なのでそうはいきません。
まず接着する部分に両面テープを貼ります。
幅は2mmで丁度でした。
スマホを修理する用の両面テープみたいですね。
粘着力も強くて素晴らしいです。
今後もなにかに使えそう。
引っ張りながら貼り付けます。
サランネットを余分に切っておくのがポイントでした。
短く切り落とし、グルーガンで固定します。
サッと付けないとグルーガンの熱で生地が溶けるので時間との勝負です。
はい完璧~!
簡単には剥がれません。
早速装着して鳴らしてみましょう。
やっぱ白っしょ!良い出来です。
早速試聴してみましょう。
全然音が違います。
ボーカルは近くなり、中音域は全面に押し出されました。
バランスよく鳴ってますね。
YouTubeを見た時に声が聞き取りやすくなってます。
しかし、低音が物足りなくなってしまいました。
前の音に慣れていたせいかもしれません。
これは調整次第で変わるのでしょうか。
交換前とどちらが良い音か一概には言えません。
低音好きは交換前、バランスよく鳴るのが好きなら交換後。
ネットワーク交換は自分の好みの音に近づける手段のひとつなのでしょうね。
飽きたら戻してみます。
見た目も新しくなって、新しいスピーカーを買った気分です。
どうしてこの音になったのか、私にはわかりません。
これを読んだあなた。どうか真相を暴いてください。それだけが私の望みです。