HIFIMAN『SUNDARA』レビュー。平面駆動型ヘッドホンを楽しもう。

気になっていたHIFIMANの平面駆動ヘッドホン。

HIFIMANの入門機的な位置づけになるのでしょうか?

HIFIMAN『SUNDARA』のレビューをしていきます。

 

近頃は平面駆動型のイヤホンが続々と発売されています。

LETSHUOER S12をはじめ、とても高い評価を得ています。

では、平面駆動型ヘッドホンといえば?

最初に思い浮かんだのがHIFIMANでした。

 

HIFIMANとはなんぞや?

ヘッドホンやオーディオ機材を手掛ける、2007年に創業した中国のメーカーです。

現在ではアメリカや台湾にも子会社やグループ会社を置き、オーディオ機器を提供しています。

日本では、株式会社HIFIMAN JAPANが創業7周年を迎えます。

www.hifiman.jp

そんなHIFIMANの一番印象にあると思うのが、楕円形をしたヘッドホンだと思います。

 

こんなヘッドホンを見かけた人は多いと思います。

 

機会があれば一度手にしたいと思っていた矢先に、HIFIMANのヘッドホンがAmazonでセールになっていました。

購入に迷った機種が現在一番人気であろう「Edition XS」と「SUNDARA」でした。

 

値段は「Edition XS」が約6万円、「SUNDARA」が約3万8千円。

そして「Edition XS」が楕円形、「SUNDARA」が円形です。

まずは「SUNDARA」を聴いてよければ「Edition XS」等へステップアップしようと思い、デザインも好みだった「SUNDARA」を購入しました。

 

 

ものすごい分厚くて硬いダンボール箱が届きました。

 

1.開封

 


ダンボール箱を開けるとダンボール箱が入っていました。

 

 

簡素なデザインですね。

だがそれがいい

 


仕様が載っていました。

6Hzから75kHzということで上まで鳴りますね。

平面駆動の解像度の高い高音域を聴いてみたいです。

もちろん、平面駆動型のイヤホン・ヘッドホンを聴いたことがないので楽しみです。

 

 

付属品のケースが入っています。

 

 

これまた中身も簡素ですね。

まずは付属品を見てみましょう。

 

2.付属品

 

 

説明書のQRコードが載ったカードと6.5mm変換プラグの付いたケーブルだけです。

 

 

柔らかいケーブルは3.5mmから3.5mm左右の両出しですね。

触った感じではリケーブルしたほうがいいと思いました。

では、本体をチェックしてみましょう。

 

3.本体

 

 

持った感じはズシリと重く大きいです。

漢のヘッドホンという感じです。

材質はアルミ、堅牢な作りでしっかりしています。

 

 

これが親開発されたアルミと皮革をハイブリッド構成のヘッドバンドですね。

軽量化と快適な装着感を追求したとのことですが果たして。

皮革部は固定されていて、AKGのようには動きません。

 

 

アルミメッシュのハウジングです。

開放型ですが、これはもう音がダダ漏れ、周りの人にも聴いてもらう勢いです。

 

 

スライダーは硬い。

このボディを支えるので、このくらい硬いほうががいいですね。

使っていく度に緩くなっていくと思います。

HIFIMANのロゴとSUNDARAの文字がカッコいい。

 

 

ジャック部です。

ケーブル両出しは初めてですが、見た目は嫌いなのです。

試しに挿してみましょう。

 

 

見た目は別に悪くないかも。

いや、カッコいい…好きです。

 

 

大きいイヤーパッドです。

耳に当たる部分は布になっていて蒸れなさそうです。

Razer「Kraken」のイヤーパッドに似ています。

一通り見たので僕くんに装着してみましょう。

 

4.装着感

 

 

「どうも僕です」

装着感は良い。

側圧は強めですが、デカ頭でも耳や頭が痛くなることはないです。

これくらい強くないと重い本体がずり落ちるかと思います。

 

 

大きいハウジングに耳がすっぽりと収まります。

女性が装着すると大きいかもしれません。

でも大きいヘッドホンをする女性は萌えます…

楽しみだったHIFIMANの音を聴いてみます。

いつものように試聴しながら殴り書いたメモを見ていきましょう。

 

5.音質

 

最初に思ったのは付属のケーブルが安っぽい。

取り回しはいいがリケーブルしたい。

 

中音域がしっかり出ている。

前面に出てきて元気がいい。

 

低音域の質量は多くない。

しかし、迫力がありキレがあって気持ちいい。

 

高音域は潰れされることなく解像度が高く素晴らしい。

これが平面駆動の聞こえ方なのか…

また、開放型の強みで抜けがよい。

 

全体的にバランスが良いと思います。

上も下もしっかりと迫力のある音が出ているので聴いていて楽しい。

 

基本的に耳元に音が集まっているため、音場は狭いと思いましたがパートによってはしっかりと広がります。

十分広い。

狭く鳴っている音と広く響いた音が同時に出るた時は、しっかりと聴き分けられて気持ちが良い。

明瞭感が良いからだと思います。

もちろん音の定位も良いです。

特筆すべきは左右の分離感。

大変素晴らしい。

 

楽曲はオールマイティになんでも鳴らせると思います。

打ち込み系でもアコースティックでも。

その中でも特に良かったのがバンドサウンドです。

ロックが楽しかった。

体が揺れた。

迫力のあるドラムが気持ちいい。

まるでスタジオに居るかのようです。

ベースラインがグイグイと前に出でてきます。

リズムが遅れることがなく、しっかりとついてくる。

もちろん、歪んだギターやボーカルも上手に聴かせてくれます。

 

明瞭感が良く情報量も多いので長時間聴き続けると脳が疲れる。

1時間で十分。

上流でかなり左右されそうです。

良いヘッドホンアンプを使ってあげたい。

また、ケーブルも良いものを。

 

 

想像した音と全然違いました。

平面駆動型は高音を綺麗に鳴らし、まるでK701のような美音を奏でるかと思っていました。

実際に出た音は綺麗な高音域ですが、なにより迫力のある音が出て最高に楽しかった。

HIFIMANはぜひ1台持っておきたいヘッドホンです。

価格的にSUNDARAが入門機だとすれば、これ以上の音があるのかと疑問に思えます。

それくらいにSUNDARAは素晴らしかったのです。

 

リケーブルは必ずしたいです。

市販しているケーブルもいいですが、3.5mmで簡単なので自作してみます。

その際はバランス接続も試してみたいですね。