KOSS『porta pro』リケーブルして断線修理をしてみよう。

以前から気になっていたkoss porta proのジャンク品を購入しました。

片側から音が出ないとのことなので修理をしてみましょう。

 

今回購入したのはLimited Edition Rhythm Beigeというモデルみたいですね。

 

海外での販売価格は60ドル前後ですが、ケースやポーチに高級感があります。

ケースを開けるとコンパクトに畳まれた本体が出てきました。

1か月ほどしか使用していないとのことで、本体や付属品の状態はかなり良いです。

 

試聴してみると右側から音が出ませんでした。

断線箇所を特定します。

まずは目視でケーブルが切れていないか、傷んでいないかを確認します。

次に、音を流しながらプラグ側から一通りグリグリと捻り、音に変化がないか確認します。

ボリュームコントロール部分も調べ、念のためにプラグの洗浄も行います。

しかし、断線を見つけることができませんでした。

 

次はドライバーユニットのチェックをしてみます。

ここが故障していればお手上げです。

まずはイヤーパッドを外します。

ドライバーユニットはハメ込みされているので、引き抜いて脱着します。

 

カバーを外すと基板までアクセスできました。

テスターでチェックすると60Ωの抵抗値があったので、ドライバーユニットは壊れていませんでした。

となると、故障の原因はケーブルの断線が濃厚ですね。

断線箇所の特定は難しいので、リケーブルをして修理してしまいましょう。

今回はMMCX等でデタッチャブル化はしません。

porta proのレトロなイメージが損なわれそうなので、ケーブル交換だけに留めておきます。

 

元々付いていたケーブルを外します。

プラスは赤い線が繋がっている右側なので、忘れないようにします。

交換するケーブルは「TRIPOWIN Zombur」というケーブルです。

黒いナイロンのケーブルがporta proに合うと思いチョイスしました。

 

2Pinコネクタを外して予備はんだをしておきます。

はんだ付けをして、ケーブルを下に出します。

 

左右の出音に問題がなかったので、カバーを取り付けて本体に戻します。

 

以上で完成です。

ナイロンのケーブルが本体に合ってますね!

まるでオモチャのようなヘッドホンから、いったいどんな音が出るのでしょう?

早速試聴してみましょう。

 

オンイヤータイプのヘッドホンは、耳が痛くなったりとあまり良いイメージはないのですが、porta proは問題ありませんでした。

しっかり頭と耳にフィットして、ヘッドホンをしているのを忘れるくらいの装着感で素晴らしい。

 

そして肝心の音質ですが、その低音に驚きます。

正直、ペラッペラの音が出ると思っていましたが、この小さなフォルムから想像もつかない厚い音が出ます。

サブベースまで下は出てきませんが、迫力のある低音です。

しかし、この低音域に飲まれて中高音域に籠りがあり、解像度感も今一つです。

高音域は女性ボーカルより少し上までで、あとはそれなりです。

音質が良い!と手放しでは褒められませんが、クセになるサウンドです。

もちろん盛大に音漏れもします。

イヤーパッドの影響もありそうなので、色々試してみたいですね。

 

kOSS『porta pro』は面白いヘッドホンです。

特徴的なデザインでクセになる音質です。

装着が良くて、何より携帯性に優れていてます。

今までになかったタイプで、色々カスタマイズしてみたくなりますね。

 

日本でも6000円前後にて販売しています。

Amazonで購入する場合はティアックストアからの購入をお勧めします。

 

YAXI のイヤーパッドはカラバリがあり、自分の好きな色にできます。

 

 

AlịExpress

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海外では色々なイヤーパッドがあって面白そうです。