ag『WHP01K』電源が入らないヘッドホンを修理。

電源が入らないというag WHP01Kを手に入れたので修理してみましょう。

ジャンク理由は通電の確認ができるが、電源ボタンに凹みがあるとのことです。

agのヘッドホンを聴いてみたかったので、頑張って直してみます。

さっそく届いたWHP01Kの状態を詳しく見てみましょう。

 

到着したWHP01Kはまるで新品の様に綺麗な状態でした。

本体の肌触りがサラサラで傷ひとつなく、イヤーパッドやヘッドバンドにスレもありません。

このヘッドホンを全く知らないので、どういった機能があるのかも見てみましょう。

 

左のハウジングにUSBポートとノイズキャンセルのボタンがついています。

右のハウジングには3.5mmの有線ジャック、ボリューム+-、電源ボタン。

この電源ボタンが壊れているとのことです。

 

すごく…陥没しています…

ボタンを押せないので、電源のオンオフができません。

ほかに壊れている箇所がないかチェックしてみましょう。

 

ポータブルヘッドホンでありがちな、スライダー部やアームに割れはありませんでした。

 

有線をチェックしますが、左右のチャンネル共に出音の問題はありませんでした。

次に、USBケーブルを挿すとLEDが赤く光りました。

ドライバーユニットは生きていて、通電を確認しました。

 

電源ボタンにアクセスするために、まずはイヤーパッドを外します。

WHP01Kのイヤーパッドの外し方はいたって簡単です。

イヤーパッドはツメで引っ掛かっているので、赤い矢印の部分を中心に向かって引っ張れば外れます。

耳の保護か吸音材の役割か、パットの裏にはクッションが挟まれていました。

 

プロテクタにはノイキャン用のマイクがついてます。

4本のネジを外し、薄いヘラを使ってプロテクタを外します。

マイクの配線があるはずなのでゆっくりと開いていきます。

 

ドライバーの線とマイクの線を切らないように内部にアクセスします。

配線はコネクタで接続されていないので、外さないで作業していきましょう。

 

WHP01Kのメイン基板です。

ビッシリ詰まっていてカッコいいですね。

バッテリーが装着されているのは左のハウジングですね。

問題のボタンを見てみましょう

 

押しボタンスイッチに当たらず、ずれて嵌ってますね。

 

押して元の位置に戻しました。

プラスチック部分も損傷がなく、スイッチもしっかり動作しています。

 

ボタンが元に戻りました。

何度か少し乱暴に押しても、再び陥没することはありませんでした。

長押しすると音声ガイダンスが流れて電源が入り、青いLEDが点灯しました。

 

赤と青のLEDが交互に点滅したのでペアリングしてみましょう。

問題なくスムーズにペアリングできました。

Bluetooth接続でも、左右のチャンネル共に出音の問題はありませんでした。

これで修理完了です。

楽しみにしていたagの音を聴いてみましょう。

 

簡単にレビューです。

一通り聴きましたが、BOSEの「QuietComfort」の廉価版というイメージでしょうか。

 

イヤーパッドの出来が良くて装着感が良いです。

デカ頭でもしっかりフィットしてくれます。

 

クセがないサウンドで聴き疲れとは無縁です。

ですが、高音域は引っ込んでいて籠りがあります。

EQ調整で高音域を上げないとお話になりません。

専用のアプリが無いので、プレイヤーのEQで調整します。

また、小音量ではヘッドホンの持ち味が生かされません。

音量をある程度上げると気持ちの良い音が出てきます。

 

ノイズキャンセリングは値段なりでした。

それよりもノイズキャンセリングのオンオフで鳴る「ボツッ」という音が気になります。

Bluetoothの繋がりやすさに驚かされます。

 

無線はEQで調整すれば良い音が出ます。

有線も十分に鳴らしてくれますが…。

ただ、やはり籠りがある。

ウォームとかではなく、ただの籠り。

何か改善できる方法はないかと考え、イヤーパッドに挟まっていたスポンジを抜いてみました。

音場が少し広くなり、抜け感も良くなり、籠りが少し改善されました。

このヘッドホンを使用している方は、ぜひ試してみてくださいね。

※耳が痛くなるかも!

 

agのヘッドホンを試してみました。

価格的にも気兼ねなく、普段使いできて良いのではないでしょうか。

 

■ag『WHP01K』修理改造費用■

WHP01K(ジャンク品) 1200円

計1200円