今回はUSBケーブルの自作に挑戦します!
デザインや線材にこだわり、音質改善も狙って製作してみましょう。
MOONDROP『MOONRIVER 2 TI』を使っていて思いました。
USBケーブルを交換すれば音質は良くなるのか…と。
そこで親愛なる友人に色々話を聞いてみると、ケーブルを交換すると音質に変化があったとのこと。
使用しているケーブルを教えてもらいました。
DDHiFiのTC07Sと呼ばれるケーブルで価格は約5500円です。
このモデルはゴールドとシルバーのケースでカッコいいケーブルですね。
でも5500円…竹-CHU2が2本も買えちゃいますね!
さらに上位のケーブルがないか見てみましょう。
TC09S価格は約5800円です。
上位かどうかは正直分かりませんが、型番の数字が大きかったり価格も高いので、こちらのモデルを参考にしてケーブルを製作してみましょう。
二重シールドのデータケーブル構造。
Nyx信号ケーブルのシールド構造は、データケーブルには適していません。
というのも、データケーブルには電流とデジタル信号の共通伝送が含まれているからです。
電流伝送の安定性は導体の数と純度に依存します。
また、デジタル信号のシールドの安定性にも、導体の純度が要求されます。
私たちは、電流とデータ伝送をそれぞれシールドするために、二重シールドのパラレル構造を開発しました。
外側の純銀シールド層は電力伝送部分。
銀と黒の混合シールド外層はデータ伝送部分である。
つまり、電源線と信号線をそれぞれシールドケーブルを使い分離させ、純度の良い線材を使えばいいみたいですね!
方向性が決まったので材料を集めてみます。
線材はOFC銀メッキ、網組シールドで外装はPTFEです。
電源線と信号線で同じケーブルを2本使います。
USB Type-Cはボード付きのOTGを選びます。
プラスチック製のケースは価格が安くデザインも気に入りました。
見栄えが悪かった時のためにスリーブも用意しました。
テフロンのシースを切り落とし、覆われているシールドを剥くと芯が出てきました。
2mmほど心線を出して予備はんだをします。
続いてボードにも予備はんだをします。
V・GND、D+・D-はそれぞれ別のケーブルではんだ付けします。
ブリッジしないように震えながら作業します。
これを反対側も同様に進めます。
しっかりと導通チェックをして問題なければレジンで固めてます。
ケースの上半分を取り付けてレジンを充填して固めてしまいます。
しっかりとUVを照射して下カバーを取り付けします。
ランドを剥がしたり…完成直前でケースが不良品だったことに気づいたりしましたが完成です。
早速動作テストしてみましょう!
コネクタは問題なさそうです。
グラつきもなく問題なさそうなので試聴してみましょう。
じっくりと純正のUSBケーブルと聴き比べてみます。
間違いなく音がクリアになり粗さが消えました。
また、少し音量大きくなりました。
10cm程のケーブルを換えるだけで音に変化が表れるのは意外でした。
電源線と信号線を分離させた結果でしょうか。
スマホやDACを壊すことなく無事に製作することができました。
改善点としてはケーブルが硬くて柔軟性が無いことです。
これはテフロンのデメリットなので仕方のないことですが…
次はシースの素材をPVCに変えてみたいですね。
その際は多めに製作して、何名かの人に配布して感想を聞いてみたいです。