QKZ x HBB『Khan』レビュー。楽しくてクセになる低音×サラウンド

【本レビューは Linsoul様よりご提供を頂いたサンプル品に基づき記事を作成しプロモーションが含まれます。】

 

「レビュー記事書きました。また機会がありましたら、よろしくお願いします。」

これをDeepLで翻訳して、DMを送信っと。

たくさんレビュー書いて疲れた…しばらくレビューの記事は控えよう…

「オッケーオッケーわかったよsat03、新しいサンプルをすぐ送るよ。」

…なんでや!?

送信済みDM『Review article submitted. Please give me another chance.

 

!?

 

そんなこんなで今回レビューするイヤホンは、2023年1月1日にリリースされたばかりのQKZ x HBB『Khan』になります。

イヤホン好きの人ならよく目にするQKZとHBB。

それって一体何?と思う方もいると思います。

その一人である自分も気になったので調べてみました。

 

「QKZ」は主にイヤホンやヘッドホン、スマホの周辺機器を海外へ輸出している中国のメーカーみたいですね。

HIFIにも力入れていて、リーズナブルなイヤホンを展開しています。

Amazonでよく見るQKZという安いイヤホンは正体不明で不安でしたが、ちゃんとしたメーカーで作られていることが分かりました。

 

最近「HBB」というのがイヤホンとよくコラボしているけど、HBBとは一体何でしょうか?

HBBことHawaiiBadboy」アメリカ人で、主にオーディオ機器のレビューをYouTubeで発信しています。

www.youtube.com

You Tubeのチャンネル名は「Bad Guy Good Audio Reviews」です。

イヤホンメーカーとコラボする時はHawaiiBadboyの頭文字を取ってHBBと表記するみたいです。

日本向けのツイッターアカウントもあり、勢いのあるレビュアーさんでした。

twitter.com

 

そんなQKZとHBBのコラボモデルである『Khan』をレビューしていきましょう。

 

エンボス加工されたパッケージは、イヤホンが立体的に見えて高級感がありカッコいいです。

 

カバーを外すとQKZのロゴが出てきました。

凝ったパッケージをしていて開封が楽しくなってきます。

 

な、なんと、化粧箱を開けるとドーンとメダルが出てきました。
これにはビックリです。

 

「オーディオの未来はココのある」(DeepL調べ)

鎧を纏ったかのようなイヤホンです。

 

金メダルの下からプロテクトケースが出てきました。

付属品は何が入っているのでしょう。

 

中はケーブルとイヤーピースです。

これで全てのようです。

 

それでは付属品を詳しく見ていきましょう。

 

 

QKZのロゴマークと…

 

HBBのロゴマーク入のメダルが輝いています。

 

30g程でしょうか、ズッシリと重いです。

 

イヤーピースはシリコン製の黒軸です。

よくある安物のペラペラではなく、弾力があり良さそうです。

ノズル部分が太い気がします…本体のノズルが気になるところです。

 

コネクタは0.75mmの2pinでQDCタイプになります。

線材は高純度のOFCケーブルが採用されています。

細目の4芯で少し固め、絡まることはなさそうです。

次に本体を見ていきましょう。

 

 

フェイスプレートは「QKZ」と「HBB」のロゴがそれぞれに描かれています。

その周りをアルミニウム合金が囲っており堅牢な作りになっています。

そして、下に開いている穴はベントかバスレフポートでしょうか?

これは音質が楽しみですね。

 

シェルはマットな質感で滑りにくいです。

薄っすらと中の構造が見えます。

 

ノズルはやはり太いです。

経は6.8mmで、愛用しているfinal TYPE Eを装着するのは難しいです。

 

ボディは厚めです。

形状的にも耳全体にピッタリとはならないです。

ケーブルとイヤーピースをつけてみます。

 

ケーブル側は赤い丸の部分、

 

本体側には上部にRの印だけがあります。

 

黒を基調としたかっこいいデザインです。

 

 

本機はLCP液晶ポリマー振動板が採用され、低音用の10mm振動板と中高音用の7.8mm振動板の2DD機です。

感度は117dB、インピーダンスが10Ωと低く、少し音量は必要でしたがXperiaの直挿しでも問題ありませんでした。

 

いつも見ない周波数特性ですが今回は見てみましょう。

個人の測定だと環境によって違いが出てしまうので、メーカーの公表値を使用します。

低音寄りにチューニングにされていますね。

それでは試聴していきましょう。

 

【使用環境】

TOPPING E30(AK4493)+L30

付属OFCケーブル SE接続

付属イヤーピース Mサイズ

 

第一印象は音が柔らかく低音が広くて強い。

 

やはり深く強い低音域。

グイグイ押し上げるタイプではなくドッシリと面で押してくるタイプです。

下品な低音ではなく、懐が深くてふくよかです。

ドラムとベースがどっしりと楽曲を支えます。

 

それぞれのドライバーユニットは音域が重なることなくチューニングされ、低音に埋もれることなく中音域は前に出てきます。

柔らかい音でアコースティックも得意です。

特に余韻を鳴らすのが上手で、楽器の響きが綺麗に聞こえます。

 

高音域にそこまでの強さはないです。

大きく出てくるのは女性ボーカルのラインより少し上まで。

男性ボーカルより女性ボーカルが有利で、他の音域と被らないように上手くチューニングされています。

ドンシャリというにはシャリつきがなく、ハイハットやシンバルの音も強くないです。

10Khzの辺りが抑えられているので納得です。

もちろん必要十分に出ているので足りないということはありません。

解像度は高めですが刺さる事はなく、聴き疲れする事はないでしょう。

 

音場は上下こそ広くはないですが、左右に広いです。

距離感があり、奥行きもあります。

スピーカーで聴いている感覚に近いです。

大きく左右に振っている楽曲は立体的に聴こえることでしょう。

左から右へ流れていくタム回しは広く迫力があり、唸ってしまいました。

この音場と低音が本機のストロングポイントだと思います。

大口径のノズルの影響か音像は大きいですが、定位は悪くなく、音が散らかっていることはありません。

 

聴いて相性が良かった2曲。

低音と立体感が気持ちよく聴けます。

R-指定の声は低くはないので全面に出てきます。

youtu.be

youtu.be

 

トロピカルハウスやジャズをまったりと聴くもよし、ミドルテンポのヒップホップやロックでノッてもよし、楽しいイヤホンです。

HBBの好きな音質が分かった気がします。

 

リケーブルですが、手持ちを色々と試しました。

まず、バランス接続はKhanの持ち味である音の柔らかさが無くなり、固くなります。

他のありきたりな低音ホンと一緒になります。

Khanが鳴らしやすいということも含めて、バランス接続よりシングルエンドが良いと思いました。

良かったのはNICEHCKのC16-4というケーブルです。

 

音が厚くなり、Khanの良さを消すことなく楽しめました。

QDCタイプの手持ちが少ないのでもっと合うケーブルがあると思います。

なにより付属のケーブルがかなり頑張っています。

同じ構成のケーブルが良さそうです。

 

1本持っていると楽しい低音ホン。

Khanは5000円弱で購入できます。

他の低音ホンでは味わえない音があります。

 

QKZ x HBBKhan

Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BPX34PJC

Linsoul

https://t.co/wHdcYxEWsG

Aliexpress

https://ja.aliexpress.com/item/1005005110116212.html?gatewayAdapt=4itemAdapt

 

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「また機会があれば、よろしくお願いします」は英語でなんというのか教えてください…