TINHIFI『C3』レビュー。T3Plusと比べてみる。

【本レビューは Linsoul様よりご提供を頂いたサンプル品に基づき記事を作成しプロモーションが含まれます。】

 

前回のCadenzaのお話を頂いたときでした。

「TINHIFIのC3のサンプルがあるから一緒に送るかい?これもレビューしてみないかい?」

と、ご提案いただきました。

 

思い返せばTINHIFIと言えば…

sat03.hatenablog.com

過去にT3Plusのレビューをしていました。

とても良かったT3Plusとの違いも気になり、お話を受けさせいただきました。

では、T3Plusとの比較も交えながらC3のレビューしていきましょう。

 

パッケージは手のひらより少し大きいくらいですね。

開けていきましょう。

 

冊子、カード、そしてイヤホン本体のお目見えです。

カードの下には箱があり付属品が入っています。

 

 

ケーブルとイヤーピースですね。

立派な袋です。

取り出してみましょう。

 

4芯の銀メッキケーブルです。

質感がとても良く、かっこいいデザインです。

統一された色とスライダーがおしゃれですね。

 

イヤーピースの材質はシリコンです。

Sサイズが2組、Mサイズが1組、Lサイズが2組。

Mサイズはイヤホンに装着済みでしょうか?

 

内容物は以上です。

T3Plusはイヤホンケースも付いていたと思いますが無くなりました。

続いてイヤホン本体の細かいところを見ていきましょう。

 

 

イヤーピースのMサイズは本体に装着済みでした。

光の反射で表情を変える、モノクロトーン調のカッコいいデザインです。

メッキのロゴマークに存在感がでます。

 

2pinコネクタはフラットに埋め込まれています。

 

エルゴノミクスデザインで耳にフィットするように作られているみたいです。

ん?T3Plusに形状が似ている気がするので比べてみましょう。

その前に…

 

ノズルの太さをチェックします。

太めですがイヤーピースの交換は可能です。

 

T3Plusと比べてみましょう。

 

ノズルが樹脂製か金属製かの違いがあります。

これが音にどう影響するのでしょうか。

 

形状はほぼ同じでした。

耳全体にピッタリとフィットし遮音性に優れています。

T3Plusと同様の装着感なので、お持ちの方は参考にしていただけると思います。

 

デーン!

イヤーピース込みで5gほどでした。…たぶん。

最近のイヤホンは軽いですね。

 

では付属のケーブルとイヤピで試聴してみましょう。

 

 

LCP複合ミクロンスケールダイアフラムが採用された10mmの1DD機です。

「高精度な高周波振動と優れた過渡応答を実現」されると売り文句にあったのですが、ちょっと何言ってるか分からない。

 

【使用環境】

TOPPING E30(AK4493)+L30

付属4芯銀メッキケーブル SE接続

付属イヤーピース Mサイズ

 

第一印象ですが────

音の粒立ちが良くて歯切れも良いのですが、少し硬く感じました。

少し低音域と高音域を盛った感じです。

こういったハーマンターゲットカーブが流行っているのでしょうか?

 

高音域はキラキラと綺麗ですが、必要以上には出てきません。

この環境では刺さったりはしませんでした。

中音域の解像度感がよくスッキリしている。

そしてズシッズシッと迫力がありキレのある低音。

分離感が良く、全音域通して輪郭がはっきりしています。

これが…高精度な高周波振動と優れた過渡応答!?

 

全体的に音が近く、特にボーカルが近く狭い。

音場は十分なのですが、基本的に中心に寄っているので空間が狭く感じる。

曲によっては左右の耳から頭全体で響いていて臨場感があります。

音の定位が素晴らしく、ドラムの位置をわずかに左右に振っていても方向が分かる。

 

音質の傾向から楽曲に得意不得意はありませんが、スローよりアップテンポ。

音色は自然な音ではなく、少し作られた感じがするので、打ち込みの曲も好印象でした。

聴いて良かったのが次の2曲です。


www.youtube.com


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次にC3とT3Plusの音色の違いもチェックしてみましょう。

【使用環境】

C3

付属ケーブル

final イヤーピース Eタイプ Mサイズ

 

T3Plus

付属ケーブル

final イヤーピース Eタイプ Mサイズ

 

【試聴曲】

結束バンド「ギターと孤独と蒼い惑星」

 

大前提として…

エージングされたT3Plusと、エージングされていない箱出し状態のC3に差があると思います。

この点はご了承下さい。

 

基本的に音質は似ています。

若干ですが、C3の低音域・高音域が強い印象です。

 

C3の音は硬くシャキッとしてアッサリしています。

そして音にメリハリがあり、バランスが良い。

キレのある低音が疾走感のあるバンドサウンドを演出します。

高音域も余裕を持って鳴らせています。

 

T3Plusの音は柔らかい。

広く平面的で空間を表現するのに優れています。

ふくよかで迫力がある低音で全体を支えてくれます。

サビの高いところは若干ピーキーでキツイです。

 

この曲で言えばやはりC3向きですね。

以前のレビュー通り、T3Plusスピッツのようなバンドバッチリとハマります。

優劣はなく好みで分かれそうです。

 

価格面からパッケージや付属品がコストカットされていますが、C3はT3Plusの廉価版ではありませんね。

 

 

TINHIFI 『C3

Amazon

https://www.amazon.co.jp/dp/B0BNKHTM7W

Linsoul

TINHIFI C3 10mm PU+LCP Composite Diaphragm HiFi Wired In-Ear Monitor – Linsoul Audio

Aliexpress

https://ja.aliexpress.com/item/1005004992983752.html?gatewayAdapt=4itemAdapt

 

今回の比較機

TINHIFI 『T3Plus

 

個人的に…聴いて楽しいのはC3、じっくりと聴きたいのはT3Plusでした。

TINHIFIのイヤホンは期待を裏切らないですね。