水月雨（MOON DROP）から蘭-LANが発売されました。
まだ日本国内では発売されていません。
今回は本土から並行輸入にて購入しました。
MOON DROPのイヤホンはKATO以来なので凄く楽しみです。
では、レビューしていきましょう。
今回購入したのはSHENZHENAUDIOです。
発売日から日本でも買えるということで、Twitterのフォロワーさんに教えていただきました。
本当にありがとうございました。
注文完了から到着したのは10日後でした。
配送が早くて驚きました。
でも、東京や大阪なら１周間で到着してたんだろうな…と、思った地方民の嫉妬渦巻くLANがこちら！
縦長いです。
それよりも驚いたのはダンボールに入っていることです。
そしてプチプチで巻かれていました。
SHENZHENAUDIOの好意だと思いますが、長距離輸送で送られる国にとっては嬉しい気遣いです。
Truthear「ZERO」を買ったときもこのように梱包されていた気がします。
ボックスティッシュを少し小さくしたようなサイズ感です。
物凄くシンプルなパッケージカバーです。
最近、巷でよく見かけるイラストですね。
カバー裏ですが、１枚に収まらないので分けます。
内部構造と周波数特性が記載されています。
仕様も記載されています。
詳しくは後ほど紹介いたします。
カバーを外すといよいよボックスティッシュになってきました。
中々開かないパッケージを頑張って開けていきます。
イヤホン本体とケースが出てきました。
全て取り出していきましょう。
ケースの中にはイヤーピースが出てきました。
更に何かの合格証とケーブルです。
説明書、ポストカード、会社情報が書いた名刺が入ってました。
では詳しく見ていきましょう。
イヤホンケースは折りたたみのタイプです。
ボタンではなく穴に引っ掛けるだけですね。
とても落ち着いたデザインです。
使うことはないので大事に保管します。
今回のイヤーピースは普通です。
シリコン製でサイズはＳ、Ｍ、Ｌの３種類でした。
使うことはないので大事に保管します。
この付属ケーブルが凄くオシャレなんです。
Ｌ字のステレオミニプラグで細い線を使っています。
スライダーが特に素敵で、裏はLANのロゴが描かれています。
また、線材の情報は見当たりませんでした。
リケーブル可能としか書かれていなったので、そういうことなんのでしょう…
期待はできなさそうです。
これで全てですね。
エントリー機にしては頑張っていると思います。
続いてイヤホン本体を見ていきましょう。
マークは「中国春蘭」がそっくりでした。
気になる方は調べてみてください。
シェルのシルエットが竹-CHUにも見えますが違いはあるのでしょうか？
シェルは薄めで小ぶりです。
装着感ですが収まりが悪いです。
しっかりと耳にフィットする位置があるのですが、そこに収めるには慣れが必要です。
ノズルは若干細めです。
イヤーピースに困ることはないでしょう。
2pin0.78mmのコネクタは奥まって配置されています。
ソケットの穴が狭いのか、コネクタが挿しにくいです。
力を入れれば入りますが、ピンが折れてしまいそうで怖いです。
シェルの材質はMIM粉末冶金法によるステンレス鋼筐体です。
KATOと同じ製法、材質ですね。
竹-CHUと比べてみましょう。
若干LANが大きいです。
シェルは薄く広くなっていますが、ノズルはLANが長いです。
角度も少し違いますね。
ノズル口はLANが5.7mm、CHUが5.9mmでした。
ベースは竹-CHUで間違い無さそうですが、使い回しではなく専用設計でした。
音の違いも気になりますので視聴してみましょう。
蘭-LANは新たに設計された10mmのベリリウムメッキドーム型複合振動板が搭載された1DD機です。
また、真鍮の内部音響キャビティを備えた高効率の内部磁気ドライバー構造を特徴としています。
よく分かりませんが、10mmベリリウム振動板の1DDです。
周波数特性：15Hz -37kHz
有効周波数応答：20Hz-20kHz
感度：120db
インピーダンス：32Ω+15%
【使用環境】
TOPPING E30（AK4493）+L30
付属４芯ケーブル SE接続
清泉 - Spring Tips Mサイズ
解像度が高くクリアです。
全体的に明るい音になります。
メインは女性ボーカルに合わせてきていると思います。
と、ここまではいつものMOONDROPお得意の高音域なのですが、ベリリウムの特徴なのでしょうか？
いつものキラキラした音ではなく滑らかに感じます。
角のない丸み帯びた音で聴き疲れることはありません。
また、上記環境では刺さることはありませんでした。
中音域～高音域にかけて圧があります。
ギターサウンドが気持ちが良いです。
アコースティックでも歪んだギターでも楽しく聴けます。
音の抜けがよく、弦楽器を鳴らすのが上手だと思います。
また、声質の低い男性ボーカルは少し苦手かもしれません。
いつものMOON DROPです。
鳴らし込むと低音が出てきましたが少し軽いです。
竹-CHUよりは出ています。
メインで聴かせるのではなく、楽器が奏でる音の深みや空間表現の補助的な役割だと思いました。
細めになったノズルの恩恵か、定位感が良いです。
音場は普通で、上下左右や手前と奥を感じ取れます。
定位感の良さで空間が広くなくても立体的に聴こえます。
ミックスダウンの調整が素直に出て、聴く楽曲よって影響を受けやすいと思います。
では、お楽しみのリケーブル、イヤーピース交換にDACも変更してみましょう。
【使用環境】
TOPPING E30（AK4493）+L30 → aune audio X1sGT（ES9038Q2M）+ 10Mクロック
付属４芯ケーブル SE接続 → Nicehck H4-1 バランス接続
清泉 - Spring Tips Mサイズ → イヤーピース TYPE E Mサイズ
格段に良くなります。
上流の影響を受けやすいようです。
音の粒がきめ細やかになり、全体、特に低音域に迫力が出ます。
女性ボーカルは艶やかに、ギターのフィンガーノイズがエロチックに聴こえます。
正直に言うと付属ケーブルは良くないです。
デザインは素晴らしいのですが…
清泉 - Spring Tipsとの相性も悪かったです。
LANはリケーブル、イヤーピースを色々と試してみる事をオススメいたします。
竹-CHUがリケーブル可能になり上品になった。
音質は竹-CHUよりバランスよくまとまっています。
特に低音域の質量は増えています。
私は、竹-CHUの上位機種ではなく、ARIA SEの廉価版と感じました。
価格帯を考えれば良いイヤホンなのですが、良いイヤホンで終わりそうです。
「ここが素晴らしい！」といったLANの強みはなく、器用貧乏なイメージ。
MOONDROPにこだわらなければ、他にも選択肢があると思います。
同じ10mmのベリリウムなら価格の安い「Kiwi Ears Cadenza」でいいかな？と思ってしまいます。
音質も含めて。
と、ここまでの率直な感想です。
今回購入したのはSHENZHENAUDIOさんです。
日本は送料無料なのがありがたい。
いつもお世話になっているLinsoul Audioでも販売していました。
価格はどちらも約40ドル、5500円ほどです。
また、今後は間違いなく日本国内でも販売されると思います。
日本国内の販売代理店だと、価格が高くなると思います。
そうなるとARIA SEも選択肢に入ってくるので、LANは難しい立ち位置です。
リケーブルを楽しんでいた時でした、コネクタが装着しづらくて力を入れて挿入すると
ピンが折れ曲がってしまいました。
ソケットの穴を拡張しようと爪楊枝グリグリしていると、先端が折れてコネクタの内部に埋め込まれてしまいました。
なんてバカなことを…
2pinの穴が塞がれてケーブルが装着できなくなりました。
やるしかないですね。
パッカーン！
ソケットが割れていました。
LANに限らずですが、コネクタを無理矢理挿すのは止めておきましょう。
2pinを外して…
ソケットを新しく装着しました。
竹-CHUと比較してみましょう。
ドライバーは変わったのでしょうか…裏からだと分かりませんね。
2pinソケットの穴が狭いことは過去にありましたが、ここまで酷い品質ではありませんでした。
奥まって斜めに取り付けられているのも、曲がりやすくする原因の一つだと思います。
両手でまっすぐにして無理せずコネクタを抜き挿ししましょう。
拡張する時はピンセット等の金属で、グリグリとゆっくり広げていきましょう。
これが個体差であると切に願っております。
こういった製品トラブルがあった際は、国内の販売代理店は迅速に対応してくれると思います。
水月雨(MOONDROP)公式ストアという出品者が正規販売店です。
