2023年4月23日、Co-Donguri 雫 EG【Elements Garden Earphone No.01】が再販されました!
この機会を逃してはいけないと、早速購入したのでレビューしたいと思います。
「このイヤホンなに?」と、思った方もいらっしゃると思うので簡単に説明します。
日本のイヤホンブランドである茶楽音人(さらうんど)が手掛けるCo-Donguri雫を、音楽制作チームであるElements Gardenがチューニングしたイヤホンです。
主にアニメやゲームの主題歌などの楽曲提供を行っている。
水樹奈々や茅原実里などの人気声優アーティストへ多くの楽曲を提供している。
「茶楽音人」、「Elements Garden」、そして「e☆イヤホン」3社のコラボモデル『Co-Donguri 雫 EG』が昨年2022年6月に発売されました。
後から発売を知った私は時すでに遅し。
イヤホンは売り切れ、ずっと中古品をチェックしていましたが、結局手に入れることができませんでした。
そんな私はもちろん適合者です。
今回は再販当日にCo-Donguri 雫 EGを注文することができました。
購入はもちろんe☆イヤホンさんです!
みんなが大好きなダンボールを開けます。
9cm×10cmほどの小さなパッケージに本気のイヤホンと謳っています。
パッケージ裏にはイヤホンの説明や仕様が記載されています。
パッケージを開封すると同じサイズのイヤホンケースが出てきました。
型押し加工されたElements Gardenのの文字がカッコいいですね。
ケースを開けると説明書、イヤーピース、イヤホン本体が入っていました。
イヤーピースはfinal TYPE EのCLEARです。
S、M、Lの3サイズが付属され、Mサイズは本体に装着済みでした。
日本のイヤホンだと付属イヤピはfinalなのかと感動してしまいます。
ちなみにCLEARは他の色と音質が若干異なるとのことですが、これも踏まえたチューニングでしょうか。
※CLEARは他のカラーと比べて、面粗度(表面の滑らかさ)や硬度がやや異なるため、密閉度がわずかに変化することにより低音が若干軽くなり、高音が明瞭に聴こえ、クリアな音に変化する傾向があります。
最後にイヤホン本体です。
ケーブルの着脱は不可でプラグは3.5mm、L型の金メッキです。
耳への装着は通常でもSHURE掛けでも問題ないそうです。
個人差かもしれませんが、装着方法によって若干ですが音の捉え方が変わるので、色々試してみることをオススメします。
線材は細めの4芯OFCが採用されています。
また、絡まりにくいとされるスパイラル・コードは確かに絡まりにくいですが、癖が付きやすいです。
タッチノイズは気になりませんでした。
これで全てです。
次はイヤホン本体を見ていきましょう。
かわいいドングリ型の赤いシェル、フロントキャビネットは丈夫で軽いアルミで作られています。
Elements Gardenのロゴがアクセントになっています。
ちゃんとLRもプリントされています。
装着感は悪くありませんが、特殊な形状なので少し慣れが必要です。
お尻にベントが空いています。
また、L側のケーブルの根本には手探りでも分かりやすいように突起があります。
ダストフィルターを目視できません。
キャビネットの内部はトルネード・イコライザー方式が搭載されており、6kHz付近の周波数を抑制して10kHz以上の高音域の伸びを再現するとのことです。
ノズル口径は直径4.8mmでした。
換えることはありませんが、イヤーピースの交換に困ることはなさそうです。
本体の重量は片側3gで重さはあまり感じません。
Co-Donguri 雫 EGは10mmのダイナミックドライバーを搭載している1DD型です。
感度:106dB
インピーダンス:18Ω
周波数帯域:5Hz-40kHz
【使用環境】
TOPPING E30(AK4493)+L30
付属イヤーピース final TYPE E(CLEAR)
エージングは20時間です。
試聴曲はもちろん水樹奈々さんのSynchrogazerです。
Co-Donguri 雫 EGはこの楽曲を元にチューニングされています。
他にシンフォギア楽曲も聴いていきます。
音は全体的に近く硬めでモニターライクです。
中高音域を上手に鳴らせていると思います。
トルネード・イコライザー構造から放たれる高音域はキツさがなくて聴きやすいです。
一番上はあまり出てこないですが、シンバル等の楽曲に大切な部分はしっかり出ています。
やはり女性ボーカルが力強く上手です。
特にロングトーンが強調されて迫力があり、ビブラートが綺麗に聴こえます。
全音域で中音域が一番前に出てきます。
特に歪んだギターはボーカルと同じくらい出てくるので邪魔だと思うかもしれません。
激しめのロックを聴くには人を選びます。
明瞭な音で見通しの良い中音域とはいえません。
ただし、情報量が一番多い音域でも、グチャグチャになることなく聴き取れます。
腰高で締まりのある低音域です。
キックが小気味よく過度な主張はありません。
若干遠く配置されて他の音域を邪魔しません。
音場は普通で上下左右ともに必要十分です。
音に余韻があり、空間に広がりがでます。
それでも定位感はよく、サウウンドクリエイターが鳴らしたい位置をしっかり把握できると思います。
ESチップのDACやドングル型USBDACでも使用してみましたが、相性の悪さや大きな違いはありませんでした。
上流を選ばず、どんなアンプやDACでも問題ありません。
Elements Gardenクリエイター陣による制作楽曲の個別レビューが載っているので、ぜひご覧ください。
Co-Donguri 雫 EGをオススメします。
特にElements Gardenが手掛ける楽曲が好きな方、打ち込み系の女性ボーカル曲やゲーム音楽が好きな人にオススメです。
ただし、激しいロックは苦手だと思います。
低価格で手に取りやすいので試しやすいです。
e☆イヤホンにて5480円にて販売しています。
が、もう売り切れました…。※2023年4月30日時点
か・ら・の、5月上旬入荷予定とのことなので是非チェックしてみて下さい。※2023年5月1日時点
今回は買えてよかったです。
中古市場にあまり出回らなかったので、購入者が手放したくない良いイヤホンだという根拠にもなりますね。
今後は【Elements Garden Earphone No.02】となる第2弾イヤホンの発表を待っています。
昨今の中華イヤホンは有名レビュアーがチューニングしたイヤホンが増えています。
日本でも凛として時雨のピエール中野さんやElements Gardenのように、アーティストやクリエイターがチューニングした素晴らしいイヤホンが増えれば、この業界も注目されていくと思うので期待したいです。
個人的にはコブクロ小渕さんのチューニングしたIEMとか期待しています。