SONY『EP-EX11』コスパ最強の低価格イヤーピース完全攻略

Amazonで見かけたSONY「EP-EX11」という低価格のイヤーピース。

ハイブリッドイヤーピースとして販売されているのを見たことがあるかと思います。

以前から気になっていたので、欲しかったイヤーピースのついでに購入してみることにしました。

試してみると予想以上の良さだったので、他社のイヤーピースと比較も合わせて記事にまとめてみようと思います。

 

パッケージを見ていきましょう。

型番はEP-EX11〇

※最後の〇はSS~LLまでのサイズが入ります。

何の変哲もないのパッケージでした。

 

何の変哲もないイヤーピースです。

名称はハイブリッドイヤーピースとされていますが、実際には普通のシリコン製のイヤーピースでした。

ハイブリッドと謳われているため、RINKOに付属されているRenderのようにウレタンで充填されているのかと思っていましたが…

 

※全てMサイズのセット、価格は12月24日時点

1000円以内で購入可能で、コスパが高いモデルと比較を行っていきましょう。

評価用のイヤホンはTANGZU Wan’er S.Gとなります。

 

SONY EP-EX11

傘はTYPE Eより若干薄いかな?程度でした。

軸は平均的な形状です。

ペラペラではないので一安心です。

装着感も普通で悪くありません。

音質は見通しが良くクリアになり、音の輪郭がハッキリします。

どこか特定の音域の変化はあまり感じませんが、クリアになってダイレクト感が増しているため、音が強く聴こえるかと思います。

このことからもゲームをプレイする際も良い印象でした。

なにより、この性能で一個あたり50円程度で購入できるのが素晴らしい。

 

final TYPE E

ずっと使用しているイヤーピースです。

クリアー色の音質が違うことに気づき、戸惑うくらいには愛用していました。

傘は十分に厚く、弾力があります。

軸は比較したモデルの中では一番長いです。

装着感はEP-EX11同程度で悪くないです。

音質は低音域が強調されます。

また、キツイ高音域を削ってくれます。

一個あたり163円程度でコスパが良いと思います。

 

FiiO HS18

傘はひどくペラペラで途中で使用を断念したイヤーピースです。

ノズルが太めのイヤホンでは耳が痛くなりました。

音質も中低音域がスカスカになってしまうと感じます。

2022年にAliExpressで681円で購入しましたが、国内では1540円で販売していますね。

 

TRI 角笛 Clarion

傘はTYPE Eと同様の厚さと弾力があります。

このイヤーピースの重宝している理由は、軸が大きく短いことです。

これでノズルが太くてイヤピを取り付けるのに苦労するイヤホンや、ノズルそのものが短いイヤホンは、Clarionで簡単に装着できるのが最大の強みです。

音質はクセがなく、若干中高音域寄りになります。

過度な味付けがないので、イヤホンの音をそのまま耳へ届けてくれます。

イヤホンに付属しているイヤーピースがあまりにも酷いときに、リファレンス用途で使うこともしばしばです。

クーポン使用で899円で購入できます。

 

AZLA SednaEarfit MAX

ええ、価格が高いですよね。イヤホン付きが1300円で購入できたので、実質1000円以下かな~って…ええ、ええ、高級なイヤーピースを参考までに。

このイヤーピースは、傘が厚くて弾力があります。

軸も肉厚で柔らかく、穴が狭いのですがイヤホンのノズルが「うにゅ~っ」と、すんなり入ります。

音質は低・中音域、特に中音域がブーストされます。

さらに、音を綺麗に落ち着かせるので、派手な音質のイヤホンには非常に相性が良いです。

水月雨の群星-STELLARISはこのイヤーピースを使用しないとキツイです。

軸にフィルターが付いているのも嬉しいポイントです。

医療用レベルのシリコンゴムが使われているので、肌が弱い人でも安心して使用できます。

またフィット感は抜群で他モデルの中で一番良く、さすが高級なイヤーピースだけのことはあるなぁ…と感心します。

 

イヤーピースは音質変化や装着感など、ケーブルよりも重要視しているアクセサリーです。

イヤホンとの相性があり、音質や形状で合う・合わないがあります。

final TYPE E党員の私でもイヤホンによっては別のイヤピを使います。

音質的にEP-EX11はどのイヤホンにも合わせられる万能なタイプだと思いました。

 

 


イヤーピースは消耗品です。

基本的にシリコンゴムは衛生的で安全ですが、もちろん劣化が生じます。

耳の脂などが原因で加水分解が起きてゴムが伸びてしまったりと変質して、必ず劣化します。

このような状態になると、密閉性が悪くなり、本来の性能が発揮されず音質に変化が生じてしまいます。

何よりも、イヤホン本体からすぐに外れてしまい、いつの間にか居なくなり、どこかへと旅に出てしまいます。

正常な状態を保つために、定期的な交換が必要です。

ですが、イヤーピースは1セット1000円以上と安いものではありません。

何度も購入するオーディオ好きや、ゲームをする際にイヤホンを使用するプレイヤーにとっては、その費用は痛いものとなります。

非常に安価でありながら性能も悪くないEP-EX11をストックしておくことをおすすめします。