オーディオテクニカ『ATH-AD500X』を蘇らせたい!

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オーディオテクニカのヘッドホンは好きですか?

私はオーディオテクニカのヘッドホンを2台持っています。

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左が「ATH-M40x」右が「ATH-MSR7」です。

両機とも素晴らしいヘッドホンで、素直で綺麗な高音を鳴らしてくれます。

でも、なんでオーテクのヘッドパッドはすぐに合皮がポロポロはげるのでしょう?

「持ち主の頭皮が直についてるからなんな~」

そんな事をれんちょんと話していると、ボロボロのヘッドホンを見つけます。

オーディオテクニカ「ATH-AD500X」

2012年に発売され、53mmの大型ドライバーを搭載した開放型です。

1万円程の価格で売られ、コスパが良いとレビューを多々見かけます。

そんなヘッドホンがジャンクで売られていました。

ジャンク理由は「ケーブルがボロボロで片側から音が出ない」でした。

さて、この「ATH-AD500X」ですが、ステレオミニジャックを取り付けたという情報がチラホラとあがっています。

前回、私が習得したスキルであります。

sat03.hatenablog.com

このヘッドホンは、私のために売られているのだ。

失敗しても、お昼を2回抜けばいいだけじゃー!ポチッ!

 

そして届いたATH-AD500Xこちら!

 

 

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ん~~~…これはなかなか…

本体に傷はないのですが、汚れが酷いです。

音は左側が跡切れました。

ケーブルの断線で間違いなさそうですね。

 

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どこで断線しているのか分からない位にボロボロです。

ケーブルはもう使えないですね。

イヤーパッドを外して内部を見てみましょう。

 

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ユニットが斜めに取り付けられているのですね。

効果は分かりませんがカッコいいです。

縁についているネジを外していきます。

 

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内部の汚れも酷いですね。

全体の構造が大体分かりました。

ハウジングのメッシュは外れる仕組みでした。

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ネジを3点外してみます。

 

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ドライバーユニットとご対面です。

後でキレイにしましょう。

 

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極性は「緑L、赤R、銅色-」でした!

念の為、テスターを当ててドライバーに異常がないか確かめておきます。

 

ここでケーブルとはお別れです。

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チョッキン!

ケーブルを抜いていきます。

 

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ブッシュが外れなく、苦労しました。

捻って力ずくで外します。

 

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このブッシュとジャックを入れ替えるイメージですね。

 

f:id:sat03:20220312223120j:plainガリガリガリガリ

 

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仮合わせをしながら広げていきます。

中心で広げて、片寄って削らないようにします。

 

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いい感じですね!

コレで決めちゃいます。

使ったジャックはいつものMJ-073Hです。

複数購入するなら、電子部品屋さんで購入することをオススメします。

eleshop.jp

単価、送料とにらめっこしてみて下さいね!

 

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R側の配線は外してしまいます。

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左も+と-だけにしてしまいます。

ケーブルは切り落として、リッツ線のみにします。

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ユニットを固定しているリングです。

縦方向に付いているカバーの部分に凸凹があるので、ニッパーで切り落とします。

ここにジャックが収納されます。

 

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先程のリング部分の相手側、こちらのジャックの部分を削ります。

 

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合体させます。

あとは配線をして、組むだけです。

 

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難しい…ジャックを付けてから配線しました。

ジャックを固定する前に、はんだ付けをした方が簡単です。

ここでGND共通にしてしまいます。

左右の-は、2本まとめてハンダ付けします。

 

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プラグを挿して音をチェックします。

大丈夫です、左右から音が流れています。

 

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右側も分解して、清掃しまいましょう。

キレイにしたら元通りに組みます。

 

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最後に、剥がれていたaudio-technicaのロゴプレートを接着します。

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完成です。

視聴をする前に、AD500Xのためにケーブルを1本作りましょう。

 

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L字プラグは「NEUTRIK NTP3RC-B」

いつものNEUTRIKのL字プラグですね。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/56279/

 

対になるプラグは「Amphenol KS3PB-AU

大好きなAmphenol のプラグですが、黒色はサウンドハウスさんで売ってませんでした。

ヨドバシでも割と安価で、送料無料だったので購入しました。

https://www.yodobashi.com/product/100000001003600913/ 

 

ケーブルは「BELDEN 1503A RED」

触った感覚は88760より固くありません。

https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/254564/

 

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固めですが、特に問題ないと思います。

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付け易く…ないですね。

88760みたいにヒィヒィ言うわけではありません。

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Amphenolのプラグは下手くそでも何とかなります。

大好きです。

 

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赤×黒はカッコいいです。

音も大事ですが、見た目も大事ですよね!

聴いて楽しい!見て楽しい!いじって楽しい!

 

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素敵です…

BELDEN 1503Aで聴くATH-AD500Xは一体どんな音を奏でてくれるのでしょうか?

逸る気持ちを抑えて、ヘッドホンを装着します。

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さあ聴いてみましょう!

 

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すごい迫力だ…

53mmドライバーの恩恵でしょうか?

AKGばかり聴いていた影響もあるかと思いますが、低音のドライブ感が気持ちいいです。

開放型で音抜けがよく、中高音もよく聞こえます。

音場も広く、立体的に聞こえます。

斜めに設置されたユニットの影響でしょうか?

逆相になってないかと少し不安になってしまいました。

この音が1万円で買えるなら素晴らしいですね。

あまりオーテクらしい音ではありません。

だが、それがいい

 

1503Aで聴いているからでしょうか。

元気のある音を鳴らしてくれますが、少し聴き疲れします。

曲によっては刺さる程ではありませんが、ジャカジャカします。

ケーブルを替えながら最適解を見つけるのも楽しいかもしれません。

 

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