Hidizs『S9 PRO Plus Martha』レビュー。優しく繊細な高音質ドングルDAC。

【本レビューはHidizs様よりご提供をいただいたサンプル品に基づき記事を作成し、プロモーションが含まれます。】

 

Hidizsより新作のドングルDACS9 PRO Plus Martha」が12月1日に発売されます

この製品は既存のS9 PROをベースにしており、物理ボタンなどが新たに搭載された新モデルです。

今回は長期間使用してみたので、音質、使用感、使用方法などを総合的にレビューしたいと思います。

さあ、見ていきましょう。

 

パッケージは「XO」同様にシンプルなデザインです。

HIDIZSのパッケージデザインは統一されていますね。

裏面には複数の言語で仕様が記載されています。

 

プラスチック製のケースにしっかりと保護されてS9 PRO Plusが収納されていました。

さらに付属品が入っていたので見てみましょう。

 

付属品はType-C to Type-Cケーブル、Type-C to USB-Aアダプター、マニュアル、そして保証書が同梱されています。

これらのアクセサリーは、PCやAndroidスマートフォンタブレットでの使用に必要なものがすべて含まれています。

ただし、iPhone 14以前のモデルで使用する場合には、別途Lightning to Type-Cアダプターが必要です。

それでは、次に本体を詳しく見ていきましょう。

 

削り出しのアルミニウムボディは美しいです。

入力端子はType-Cで、出力は3.5mmSE4.4mmバランス接続に対応しています。

サイドボタンはボリュームボタンとなっており、音量操作はソフトウェア連動になります。

 

重さは17.2gで、サイズは縦2.5cm×横5.5cm×厚さ1.1cmで、USBメモリより少し厚い程度のサイズです。

4.4mm出力を搭載したドングルDACとしては一般的なサイズ・重量です。

 

S9 PRO Plus MarthaのDACチップにはES9038Q2Mが採用されています。

 

PCMは32ビット/768kHzまでサポートし、ネイティブDSDは最大512まで再生できます。

音源のフォーマットやサンプリング周波数に応じて、ロゴのLEDが色を変えます。

また、ES9038Q2Mには7つのデジタルフィルタが搭載されています。

2つのボタンを同時に押すことでLEDの色が変わり、デジタルフィルタを切り替えて音質を変化させることができます。

 

製品仕様

周波数応答
20Hz~40kHz

出力電力
3.5mm PO:138mW@32Ω
4.4mm BAL:180mW@32Ω

THD+N
3.5mm:0.0019%@32Ω
4.4mm:0.0008%@32Ω

 

同じES9038Q2Mが採用されている他メーカーのドングルDACと数値に大きな違いはありませんでした。

 

音楽を再生してみます。

スマホやPCとS9 PRO Plus Marthaを接続するだけでLEDが点灯し、接続が完了しました。

音楽を再生する前に必ず音量を低く設定してください。

また、ケーブルにロゴが入っている場合は、ロゴ側のコネクタをスマホやPCに接続してください。

 

音質・使用感について

音質は柔らかく、しっかりと圧があるのが特徴です。

ウォーム寄りで、非常に聴きやすいです。

ふっくらしていて滑らかな音となっています。

輪郭がぼやけることはなく、繊細な音もしっかりと聴き取ることができます。

特にアコースティック楽器との相性が良く、心地よい音を奏でます。

意外だったのは、ESSのチップを搭載しているにもかかわらず、AKM寄りの音質を感じたことです。

ES9038Q2Mを積んでいる他メーカーのドングルDACも所持していますが、音質が全然違いました。

 

音量を上げても特定の音域がきつくなることはありません。

歪みやホワイトノイズは感じませんでした。

GAIN設定はありませんが、特に困ることはありませんでした。

また、わずかな発熱はありますが、気になるほどではありません。

 

以前紹介したXOとは正反対の音質で、XOが「剛」ならば、S9 PRO Plus Marthaは「柔」といった印象です。

sat03.hatenablog.com

 

 

無音時や再生時のポップノイズについて

S9 PRO Plus Marthaから、無音時にポツっというポップノイズが発生することがあります。

これは、信号が入力されていない状態になると機器がスリープモードに入るのですが、その際に発生することがあります。

この現象は仕様の一部であり、他のメーカーが同じDACチップを搭載した製品でも同様のノイズが発生しています。

また、再生アプリやイヤホンの仕様によって、ノイズの有無や程度が変わります。

 

出力について

S9 PRO Plus Marthaの性能で、どれくらいの音量が引き出せるのでしょうか?

手元のさまざまなイヤホンで試してみましたが、パワー不足はなかったので、今度はヘッドホンで試してみましょう。

 

オーディオテクニカ ATH-M50X インピーダンス 38Ω 感度 99dB/mW3.5mm

SE接続で問題なく鳴らすことができます。

しっかりとドライブもします。

 

SONY MDR-MV1 インピーダンス 24Ω 感度 100 dB/mW

4.4mmバランス接続です。

通常、ATH-M50Xよりも鳴らしやすいはずですが、音量が必要になりました。

無理にボリュームを上げると歪みが発生します。

 

パワーを必要としないポータブルヘッドホンであれば、S9 PRO Plus Marthaで鳴らすことが可能です。

しかし、これ以上のパワーが必要なヘッドホンは鳴らせるは鳴らせますが、しっかりとドライブされずに高音域がピーキーになります。

 

 

今回、S9 PRO Plus Marthaを開発段階から長期間使用させていただきました。

出力や携帯性など、ドングルDACの基本的なポイントをしっかり抑え、繊細で綺麗な高音質で音楽を楽しむことができます。

また、スマホゲームやPCゲームでも使用しました。

セリフ、BGM、効果音が迫力増しで、接続するだけで手軽にゲームの没入感が高まります。

そして、その高級感あるデザインが非常に魅力的です。

今回はブルーを紹介しましたが、シルバー、ブラック、ブルーの全3色を展開しています。

 

Hidizs S9 PRO Plus Marthaは12月1日発売され、予約販売期間11月16日から11月30日です。

価格は79.99ドルですが、最初の100名様限定で「69.99ドル」の特別価格になります。

 

HIDIZS OFFICIAL

 

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